2024年は「お金を増やす」。家計を黒字化してから投資に挑戦
●よくわからないものには手を出さない
塚越:宇治原さんは自分が納得したものに投資するタイプですよね。 宇治原:よくわからないものには手を出さないようにしています。投資の神様といわれるウォーレン・バフェット氏がインタビュー記事で「自分が理解できないものには手を出さない」と言っていました。投資の神様でさえそう考えるのだから、芸人の自分がよくわからんものに手を出して、もうかるわけがないなと(笑)。 塚越:1月から「新NISA」がスタートしたこともあって、投資への関心が高まっていますよね。通常だと投資で出た利益のうち、約20パーセントは税金として引かれますが、新NISAでは投資額年間360万円までで得た利益が非課税になります。お金を増やすうえでのメリットは大きいですよね。 宇治原:新NISAのことはまだよく理解できていませんが、関心はあるので調べようと思っています。
●株主優待、ポイント運用…投資のきっかけはいろいろ
塚越:「株主優待」も、投資を始めるきっかけや株を保有し続けるモチベーションになりますね。ただし、自分が利用しやすい優待を選ぶのがポイント。たとえば、買い物券や食事券などの優待に引かれて近所に店舗のないスーパーやファミレスの株を買っても、使い道がなかったり…。その会社の業績もチェックして、自分の生活圏で使用しやすい優待を選びましょう。 宇治原:僕がもっている株でも優待がつくものがありますが、なんだかトクした気持ちになります。 塚越:ポイントで株や投資信託を購入する「ポイント投資」や、選んだ金融商品の値動きに合わせてポイントが増減する「ポイント運用」も投資を始めるきっかけのひとつになります。投資を始めるのが怖い場合は、こういった方法でお金を増やすための第一歩を踏み出してみるのもありですね。 宇治原:投資とは別に、子どもの年齢や自分たちの老後を考えて、何歳までにいくらお金が必要か、考えるようになりました。そこから逆算して、1年間でいくら貯めるか、あるいは増やすかを毎年ざっくりと計画しています。じつは、42歳のときに35年ローンで家を購入したので、77歳まで住宅ローンのことを考えなくてはいけなくて…。 塚越:年間計画は大事ですね。固定資産税や車検など、月の収入でまかなえない支出って意外と大きく、貯めているつもりでじつは全然貯まっていなかったということになりかねません。マネースケジュールで直近のお金を守りつつ、新NISAを利用した長期投資でお金を増やす二刀流スタイルで、2024年のお金計画を立てていきましょう。