京都府警本部

　京都府警の白井利明本部長（56）が業務中に部下の府警幹部に「殺すぞ」と発言していた問題で、白井本部長が1日午後、自身の発言について「私から部下職員に対する不適切な発言があったことは事実であり、大変申し訳なく思っている」と謝罪するコメントを発表した。 【写真】白井利明本部長の顔写真 　その上で「この件については、関係者の方もおられ、現在、調査を受けている立場でもあるので、詳細は差し控える」とした。 　関係者によると、白井本部長は8月、京都市上京区の府警本部の執務室で、部下の幹部から部局の業務の進め方について説明を受けている際、内容に不満を示して「殺すぞ」と暴言を吐いたという。 　白井本部長は先月30日までの京都新聞社の取材に対し、府警総務部を通じて「個別案件についてはコメントを差し控える」と回答していた。 　この発言を巡り、府警の石飛誠警務部長（54）が1日午前、報道各社の取材に対し、白井本部長から「殺すぞ」と言われたとする訴えが府警内部であったことを認めた。府警は警察庁に報告するとともに、パワーハラスメントに当たるかどうか調査を行っている。 　白井本部長は1991年、警察庁に採用され、北海道警捜査2課長や警察庁長官官房参事官、富山県警本部長、警視庁総務部長などを歴任。京都府警本部長は2023年3月から務めている。