ロシアと関係が近いとされる東ヨーロッパのセルビアで24日、国政選挙の無効を訴える大規模なデモが行われました。 ロイター通信によりますと、セルビアの首都・ベオグラードで24日、17日に行われた国政選挙の結果に抗議するため、数千人が参加して大規模なデモが行われました。 参加者の一部が選挙管理委員会のある市庁舎に押し入ろうとしたため、警察が催涙ガスを噴射するなどして衝突しました。 選挙管理委員会は17日の選挙でブチッチ大統領率いる与党が46.7％の票を獲得したと発表しましたが、国際的な監視団は、「票の買い占めなど不正があった」とする声明を出しています。 ロシアメディアは、ブチッチ大統領は選挙違反を否定し、デモに関する事前情報を提供したロシアに「感謝する」と述べたと報じています。 また、ロシア外務省のザハロワ報道官もデモの背後には「西側諸国がいる」などとしています。 セルビアは、EU＝ヨーロッパ連合加盟を目指す一方で、ロシアには制裁を科さないなど、関係が近いとされています。