今季10ゴールと大ブレイクのガルナチョが持つ“適応力” 右サイドもこなせる柔軟性はマンUの補強策にも好影響
両サイドでプレイできるのは大きな強み
プレミアリーグでは8位と苦戦したが、最後にFA杯・決勝でライバルのマンチェスター・シティを撃破してタイトルを手にしたマンチェスター・ユナイテッド。 FA杯・決勝のパフォーマンスは見事だったが、特に輝きを放ったのがゴールを決めたFWアレハンドロ・ガルナチョとMFコビー・メイヌーの2人だ。この2人の成長は今季のマンUで最もポジティブな出来事と言ってもいいだろう。 英『Manchester Evening News』が称賛するのは、ガルナチョの適応力だ。 ウイングのポジションに入るガルナチョは今季全コンペティション合わせて10ゴール5アシストの成績を残しているが、特長の1つに『両サイドをこなせる』点が挙げられる。 近年は右利きのウイングがカットインできる左サイドでのプレイを好む傾向にあるが、ガルナチョの場合は右サイドでもプレイ可能だ。FA杯・決勝のマンC戦でも右サイドに入っており、そこも苦にしていない。 同メディアは、その適応力のおかげで補強戦略に柔軟性が出てくると主張する。右ウイングではジェイドン・サンチョ、アントニーといった選手がフィットしなかったため、ガルナチョが適応できるならば来季も右サイドで計算できる。 マーカス・ラッシュフォードの周囲もやや騒がしいものの、ラッシュフォードが残留する場合は右にガルナチョ、左にラッシュフォードの構成で問題ない。新しいウイングを獲得するとしても、ガルナチョが両サイドに入れるのは貴重なオプションだ。19歳の若さでここまでの適応ぶりを見せてくれるとは少々驚きで、来季もガルナチョが重要戦力となっていくのは間違いない。
構成/ザ・ワールド編集部