綾瀬はるか「はるにっき」vol.05
ひき肉とキャベツとニラと近況報告
綾瀬さんと市川実日子さんは、大河ドラマで共演して以来の仲。 「会うたびに、というわけではありませんが、私や共通の友達の家で定期的に餃子作りをしています。みかちゃん(市川さん)が小さい頃食べていたお母さんの餃子を作ろう、ということで始まりました。みかちゃんは本当に優しいんです。今回は、私が大きな仕事をスタートする前に『これから忙しくなるだろうから、餃子作ろうか』と声をかけてくれて。普段は買い出しは彼女の担当なのですが、この時初めて私が行くことに。みかちゃんからメモをもらったのですが、読み間違えていたようで(笑)。『こんなに必要なんだ…!』と思いながら買い物をしたら、とても多かったみたい(苦笑)」
集合してから餃子が出来上がるまでは数時間。 「タネを包むときは二人で机に座って、『最近どう?』といろいろな話をします。途中お腹がすくので、お菓子をつまみながら。食べて、話して…と、ゆったりした時間です」
餃子を包みながら気づくと深い話をしている
「手元に集中しているときのほうが、良い話ができたりする。みかちゃんといて心地がいいのは、自分が気に掛かっていたけど流していたことを分かち合えるからだと思います」 自身のことを「心のヒダヒダが多い」と形容する綾瀬さん。仕事などで「これ、どうなんだろう?」と気に掛かることがしばしばあるそう。 「でも、周りに配慮したり、私が気にしすぎなだけかもしれないと思ったりして、言い出さないことが多いんです。いっぽう、みかちゃんは小さな引っ掛かりを絶対に誤魔化さない人。『はるがそう思っているなら、自分の気持ちを大事にして』とまっすぐ言ってくれる。気になっていたことを打ち明けると受け止めてもらえるし、彼女と話していてすごく共感することもあります。自分はこのままでいいんだと肯定できる。何か悩んだりしたときに、この人だったらどう思うかな?と聞きたい相手。それがみかちゃんです」
共演作での歩きタバコを一緒に練習?!
2024年11月に公開される綾瀬さんの主演映画。クランクインは鳥取にて。市川さんとのシーンを撮影した。 「監督が『綾瀬さんの中の宇宙を感じさせてほしい』『そのままそこにいてくれるだけでいい』という指示を下さったのですが、それが難しくて…。演技をせずに演技をするにはどうすればいいのかと悩んでしまったのですが、初日の夜、みかちゃんがホテルの私の部屋に来てくれたんです。そこで、監督が言っているのはこういうことじゃないか?などといろいろ一緒に考えくれて。共演者に演技の相談をしたことは、それまでありませんでした。でも、私という人間をわかってくれていて、感覚も似ている彼女だからこそ話せたのだと思います。みかちゃん、役作りで髪を切るときにも一緒に来てくれたんです(笑)。美容師さんに『こういうふうにしてください』って言ってくれたり。本当に優しくて頼りになる人」