楽天ペイに楽天ポイント&楽天Edyが統合へ。ポイント還元も変更、金融サービスの連携強化にも注力。狙いを読み解く(石野純也)
こうした動きをさらに強化するため、ポイント還元の仕組みも見直します。現状では、楽天カードからのチャージに0.5%、そのチャージした楽天キャッシュでの支払いに1%のポイント還元を行っています。夏には、これを改め、楽天キャッシュでのチャージ払いをした際に1.5%を還元するようになります。 トータルでの還元率は変わりませんが、楽天カード限定だった0.5%がなくなり、どのような方法でチャージしても還元率は1.5%に上がります。これは、楽天カード優遇からチャージ払い優遇へと切り替えていくことを意味します。 1.5%という還元率は、何とかPayの中ではかなり高めの水準。PayPayは基本が0.5%で、1か月10万円かつ30回の「PayPayステップ」を達成したときのみ、1%還元になります。d払い、au PAYなどは、軒並み0.5%還元。一般的な水準の3倍ポイントが貯まりやすくなる大盤振る舞いぶり。下手なクレジットカードよりも高還元なため、新たに利用を検討する人も増えそうです。 この動きを加速させるキャンペーンも開始しており、4月18日からは楽天ペイ内の楽天ポイントカードでポイントを貯めると、初めての人は通常の10倍ポイントがつくようになりました。 上限200ポイントとやや渋めですが、2000円の買い物をするだけで200ポイント受け取れるのは魅力的です。また、今夏には初めてチャージ払いをした場合に最大20%のポイント還元が受けられるキャンペーンを開始します。
筆者が注目したのは、楽天モバイルとの連携。3つ目のキャンペーンとして、Rakuten最強プランを契約してコード決済をしたユーザーに対し、3か月間、3.5%のポイントが上乗せされます。楽天モバイルは、楽天市場のSPUでポイント還元率が4%アップする施策を実施していますが、それが楽天ペイとの連携でリアルな店舗にも広がる格好です。 スマホの料金プランとポイ活は相性がよく、各キャリアが導入しているだけに、このキャンペーンは楽天ペイの利用促進につながるだけでなく、楽天モバイルの契約獲得にもつながりそうです。
石野純也@TechnoEdge
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