「初めて人間を見た子猫」空き家の倉庫で保護した3匹の動画が話題 「これはなに?」「びっくりしてフリーズ」この後どうなった?
子猫3匹と母猫を無事保護 フリーズした子猫「動かなければ物だと思われるはず?」
三吉さんは依頼主のボランティアさんと相談した結果、子猫は保護し、親猫は一時保護しておうちの猫ちゃんに適しているか見極めてから人馴れをさせて里親さんを探すか、それが無理ならTNR(Trap/捕獲し、Neuter/不妊去勢手術を行い、Return/元の場所に戻すこと)しようということに。そして次の日、空き家の所有者と連絡を取り、現場にも立ち合ってもらいながら保護作戦に乗り出しました。 「空き家は雑草が伸びっぱなしで所有者の方に草刈りをしてもらい僕はゴミをよけながら子猫たちを探しました。数時間後、倉庫の中から声がするのが聞こえ、ゴミを優しく退けていくと子猫たち3匹の姿が見えたんです。初めて人間を見た子猫たちは、シャーと威嚇する子もいれば、『動かなければ物だと思われるはず』とでも思っているかのようにずっとフリーズする子、中には寝ている子もいました。すぐに保護することはできましたが緊急性がないこともあり、いきなりバッと捕まえるのではなく、できる限り怖がらせないように捕獲器や網なども使わずに『大丈夫だよ。怖くないよ』と声をかけ続け、威嚇しなくなったところを軍手だけはめた手で優しく3匹を保護しました」 無事に子猫3匹を保護し、さらに助っ人で駆け付けたボランティアYさんとともに母猫の一時保護も成功。その後、三吉さんが子猫3匹と母猫を動物病院に連れて行きました。診察の結果、母子ともに猫エイズ白血病も陰性、血液や体の状態も良好で、ノミダニの駆除の薬だけをもらったとのこと。そして母猫は避妊手術を受けたそうです。 「次の日、無事に手術が終わり、病院に様子を見に行くと一緒に入院をしていた子猫はすごく元気で、お母さん猫はとても落ち着いていました。お迎えはご依頼主さんに行ってもらいそのまま引き継いでもらおうと思っていましたが、ご依頼主さんはミルクボランティア(子猫のお世話)の経験もなく、よく外出されるということもあり、子猫は僕が引き継ぐことになりました。 当初はお母さん猫と子猫をしばらくは一緒にしてほしいという思いがありましたが、ご依頼主さんと動物病院で話された結果、『いずれ親離れもさせないといけない、このタイミングで親子を分けよう』とお母さん猫はご依頼主さん、子猫3匹は僕へと託されたのです。3匹の子猫たちは離乳食に変えたばかりで、すぐには身体に合わないこともあり下痢が続いた子もいましたが、お薬とその子に合ったご飯でずいぶんと良くなり、スクスク成長しております」 子猫3匹は三吉さんのところに、母猫は依頼主のボランティアさんの元へ。ボランティアさんも母猫を「おうちの子にしてあげたい」と里親さんを探していく方向で動いているとのことです。 ◇ ◇