桜庭vs青木で大晦日格闘技復活
RIZINは、旧PRIDEルール(10分、5分、5分の3ラウンド制)で行われ、リングは、金網を張ったオクタゴンではなく、四角いリングに5本のロープを張った、これもまたPRIDEスタイルで行われる。「それが見やすいし、金網とまた違った技術が必要になる。現在、特別なリングを製作中」と榊原氏。また両者の同意があれば、危険な肘攻撃も解禁するという。 今大会には、3分の1程度は、日本選手が登場する予定で、修斗、DEEP、パンクラスなどの国内主要格闘団体の代表とも参加には合意をもらっているという。また今後は、年間4度程度のスケジュールでイベント開催を行うプランで、ミドルや軽いクラスのグランプリも仕掛けていく計画。 女子のファイトにも目を向けていく考えで、この日の会見には、188センチ、93キロの巨漢で数々の柔術の世界大会で優勝、人類最強の女子と呼ばれているギャビ・ガルシア(30歳、ブラジル)、美人シュートボクサーのRENE(24)も出席、大晦日大会への参戦が発表された。 このイベントには、日本レスリング協会が、全面協力。福田会長も挨拶に立ったが、榊原氏は、「オリンピックが終われば、吉田選手、伊調選手にも、ぜひ参戦していただきたい」と、リオ五輪で4連覇を狙う吉田沙保里、伊調馨へ将来的な参戦まで呼びかけた。 またPRIDEが消滅した理由のひとつにコンプライアンスに抵触したことによる地上波の徹底が大きかったが、今回はコンプライアンスを厳守していくため、弁護士がメンバーに名を連ねたコンプライアンス担当を組織に組み入れた。 「テニスのウインブルドン、サッカーのチャンピオンズリーグ、ワールドカップのような世界最高峰の競技会を目指す。これから第二弾、第三弾のサプライズカードを発表していきます」 委員長の榊原氏は、冬眠状態に入っていた日本の格闘技界を再び世界規模で再始動させていくことを宣言した。その意味で重要なのが再出発のスタート地点となる大晦日の格闘技イベント。ファンにどう受け入れられ、どう展開し、有力選手を契約で縛られている総合格闘技の世界でトップを走る「UFC」にどう対抗していくのか。注目と期待が集まるチャレンジである。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)