新ドライバー&初タッグの山下美夢有 上位キープも「目標はアンダーパー」
◇米国女子◇Qシリーズ・ファイナルクオリファイイング(最終予選会) 2日目(6日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングコース(6664yd、パー72)、フォールズコース(6643yd、パー71) 【画像】今季初Vで笑顔の山下美夢有 難関フォールズコースのこの日の最終組は、さながら“日韓女王対決”だった。2022年、23年の日本ツアー年間女王の山下美夢有は、今年韓国ツアーで賞金女王に輝いたユン・イナ(韓国)と同組に。日中を通じて気温10℃に届かず、厳しい寒さの一日は終始、ガマンを強いられた。
3位からスタートした山下に、最初のバーディが来たのは前半8番。序盤からチャンスを生かしきれず、4mを沈めた後半10番で2つ目を奪った。「後半はそこまで寒くなくなった」と飛距離が戻ってきたバックナインは、さらにショートゲームに苦しむ展開に。パーオンを逃した14番から2連続ボギー。うねるグリーンの右手前からのウェッジで寄せにいった15番の3打目は、ボールが下り傾斜を伝ってピンから10m近く離れていった。 終盤17番では1m強がカップに蹴られて3つ目のボギー。最終18番(パー5)を3mのスライスラインを流し込むバーディで締めても、満足には至らない。「下りのパットを打つこと、ジャストタッチで入れないといけないパットが多かった」と各ホールのショットのポジションを反省した。「76」を叩いてイーブンパー30位に後退したユンに対し、6位になっても通算6アンダーをキープした。それでも「目標としていたのはアンダーパー」と口惜しそうだった。
フィールドの99人のうち、世界ランキングは最も高い14位。6月のメジャー「KPMG全米女子プロ」で2位に入った23歳は来季の職場をかけた試合でも、新たなトライをいとわない。1Wでダンロップの最新モデル「スリクソン ZXi」を今週新たに投入し、昨年の同予選会で吉田優利のバッグを担いだジョン・ベネット氏を初めてキャディに据えた。
来季の出場権を得られるボーダーライン(25位タイ)の上にいても、修正作業に懸命でいる。「リズムがあまり良い感じではなかった。気温も下がって、その辺も変わってくる。ちょっと見直していきたい」と、すぐに3日目を見据えた。(アラバマ州モービル/桂川洋一)