消費税率アップ直前 いま買うべきものは?
4月1日の消費税率アップまであと3週間。増税を受けて、さまざまな商品やサービスの値上げニュースが飛び交っています。先月にはたばこの小売価格引き上げが決定。107銘柄が値上がりし、1箱あたり10円または20円アップします。駆け込み商戦が本番を迎え、小売各社はさまざまなセールを展開しています。増税前に「何を買うべき」で「買う必要がない」のか、整理してみましょう。 【図表】増税直前 今から間に合う「買い物法」は?
値崩れしにくく高価なものは「買い」
(1)宝飾品やブランド品 ルイ・ヴィトンなどの高級ブランド品はもともと値引きされることがほとんどなく、最近の円安傾向を受けて商品価格が上がり気味です。「必要」であれば、増税前に購入すると良いでしょう。また、資金に余裕がある人は「ゴールド」を買うのも手。5%の消費税で金を購入し増税時に売却すれば、単純計算で3%分の利益を得られる場合があります。ただし、金相場が3%以上下落し、手数料が引かれると損になるので注意が必要です。 (2)定期券や航空券など、交通費関連 消費税は電車やバスなどの公共交通機関の運賃にも影響があります。4月1日以降、交通運賃は、Suica(スイカ)やPASMO(パスモ)の利用は1円刻みで、ICOCA(イコカ)やPiTaPa(ピタパ)の利用は10円刻みで値上がります。定期券や回数券などは3月末までに購入すれば、4月以降も増税前の価格が適用されます。同様に、もし旅行などの予定を立てているなら、航空券や新幹線のチケットもオススメです。 (3)娯楽施設のチケット 遊園地や水族館、映画館などの年間チケットも要チェック。東京ディズニーランドと東京ディズニーシー年間パスポート(大人18歳以上)は、4月1日から1000円値上がりして5万3000円(税込)になります。こちらも3月中に購入すれば、消費税込み5万2000円。施設によっては増税後も価格変更がない場合があるものの、使う予定のものなら先に買っておくとよいでしょう。 (4)ブランド家電、高額な白物家電 ダイソンやルンバに代表される人気家電に加え、エアコンや冷蔵庫、洗濯機などの高額な白物家電は値引きされることがほとんどなく、増税後の値崩れが少ないとされています。また、4月以降は電気料金の値上げが予定されています。白物家電を10年以上使い続けている場合は、省エネ家電への買い替えで節電効果が望めます。さらに、家中をLED電球に交換することで、消費電力の削減を検討してみては?