爆笑のベンチ裏!ヒーローインタビューはなし?中日・柳裕也投手が語る「ノーノー未遂」裏側エピソード
これはいけるぞ
6回、7回と回が進み、ノーヒットノーランの可能性が出てくるとベンチでは、なるべく話しかけないと言いますが、柳投手の場合は? 柳「あの試合に限らず、僕、試合中は誰にも話しかけられないです。何なんですかね?自分じゃあわかんないですけどね」 先ほどの「真剣勝負オーラを出している」発言と合わせ。「近寄るな」オーラ全開なのかもしれません。しかしキャッチャーは来るそうです。この試合では宇佐見真吾捕手でした。ノーヒットノーランの話は一切なく「バッターにどう投げるか」に徹していたそうです。 いよいよ7回、8回と終盤に差し掛かると…。 柳「もうバチバチに狙ってたんで、これはいけるぞと思ってました」
心に染みる優しさ
ノーヒットノーランを確信した柳投手ですが、気づけば味方も0。 柳「そのうち入るんじゃないかなと思って、ずっと投げてました」 9回、最後のバッターの時に間ができました。マウンドに宇佐見捕手を呼んで、言ったのは「もう何があっても全球インコース真っ直ぐ投げます」だったそうです。 9回をノーヒットで抑え、味方の攻撃に期待しますが…。 柳「みんな頑張ってくれるだろうなと思ったら。2分ぐらいで攻撃が終わりました」 最後のバッターは細川誠也選手。ホームランを打ってくれてサヨナラでノーヒットノーラン達成という期待も抱いたそうです。しかし見逃し三振。 柳「せめて振ってくれと思って、ちょっと笑っちゃいました。で、隣にタンケ(ビシエド)がいて、優しくトントンってやってくれました。あのトントンは身に染みた。心にズシンと来た」
サーセン&ワリイ
延長10回。続投の可能性もあったそうです。 柳「監督に選択肢を与えてもらって『どうする?』って言われて。『もう大丈夫です』って言いました。いま思えば投げてりゃよかったなと思ってます」 正直な柳選手。この後、守護神ライデル・マルティネス投手が堂林翔太選手にホームランを打たれました。最悪の展開と思いきや、その裏に石川昂弥選手がホームランを打ち、宇佐見捕手がサヨナラホームラン。この時の柳選手の気持ちを聞くと。 柳「嬉しかったですよ。当たり前じゃないですか。でも、もっと早く打てよって思ってました(笑)」 素直に語る柳投手です。実は本人たちにも「もっと早く打てよ」と言ったそうです。その時、石川選手は? 柳「『サーセン』とか言ってました。サーセンじゃねえんだよ(笑)」 宇佐見捕手は? 柳「ワリイみたいな感じで。ワリイじゃねえんだよ(笑)と思いながら」 楽しそうに振り返る柳投手。