石村嘉成氏「お母さんのおかげでこんなに立派な映画が…」自身の半生描いた「青いライオン」公開
画家の石村嘉成氏(30)が15日、東京・池袋シネマロサで行われた自身の半生を描いた映画「青いライオン」(平松咲季監督、三好聡浩監督)公開記念舞台あいさつに登壇した。 幼少期に重度の自閉症と診断されながら画家として羽ばたくまでの物語や、小学生の頃にがんで他界した母親との絆などを描く。石村氏は「みなさんこんばんは。お母さんのおかげでこんなに立派な映画ができました。お母さんありがとう」と語り、涙もみせた。 映画にも本人役で出演した実父の石村和徳さんも登壇。「東京でこんなにたくさんのみなさんに集まっていただいて。亡くなった有希子も見ていると思いますけど、どれだけびっくりするのかと思っております」とあいさつ。実際に有希子さんが着ていた服も使われたといい「いろんなところでみなさんの心の中で思い出してくださったり、そういうところでまだ有希子は生きていると思っています。療育をはじめ、この作品がいろんな子育てに生きてくれれば家内が頑張ってきた意味もあるし、息子が生きてきた意味もあると思います」と涙ぐみながら話した。 石村さんらは愛媛県新居浜市在住で、作品はRSK山陽放送が制作する初の映画となる。出演した竹下景子(71)は「みなさんと一緒にこの日を迎えることができて胸がいっぱいです。療育という考え方が広まって、いわゆる障害のある人、子どもたちが一緒に歩める場所があるということを考えていくことが大切なんだろうなと学んだ気がしています」と話した。 舞台あいさつには檀ふみらも登壇した。