ホンダと日産は26年統合の方向で検討、来年6月にも合意へ-NHK
(ブルームバーグ): ホンダと日産自動車は経営統合を巡り、2025年6月の最終合意を目指すとNHKが関係者の話を基に23日報じた。両社は26年夏までに持ち株会社を設立し、新会社の社長はホンダが指命する取締役の中から選ぶ方針という。
報道によると、両社は26年夏までに持ち株会社を設立した上でそれぞれの会社を傘下におさめて統合する方向で検討しおり、持ち株会社の社内と社外の取締役については、それぞれ過半数をホンダが指名する方向としている。
また両社は、同日にもそれぞれ取締役会を開き、基本合意書を締結して経営統合に向けた本格的な協議に入る見通しで午後にも記者会見を開催する予定。三菱自動車のトップも出席して協議への参加検討を正式に表明するという。
日産とホンダの広報担当者はそれぞれコメントを控えた
ホンダの株価は23日続伸し、一時前週末比2.5%高の1260円を付けた。三菱自株は反発し同3.5%高の483円。日産株は方向性が定まらず、前週末比0.7%安の439.7円で午前の取引を終えた。
電気自動車や自動運転など新技術の登場で中国などで新興企業がシェアを伸ばし、既存の自動車メーカーの基盤が脅かされている中、両社は今年3月、電動化などの分野で協業の検討を開始する覚書を締結した。
8月には次世代車「ソフトウエア・デファインド・ビークル(SDV)」など5つの分野で協業に合意。日産の業績が急速に悪化する中、両社が経営統合を含めてさまざまな選択肢を検討していることが18日に判明していた。
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Tsuyoshi Inajima