会社が倒産して「奨学金」を返せなくなりました。このままだと「滞納」してしまうのですが、なんとかする方法はないでしょうか?
奨学金の猶予制度を利用する際の注意点
奨学金の猶予制度は経済的な理由で支払いが困難な方のみが対象です。 そのため収入があるにもかかわらず制度を適用したり、不当な理由で制度を利用したりできないよう作られています。そのほか、制度を利用する際は、以下の点にご注意ください。 ■適用には審査がある 返還期限猶予や減額返還制度を利用するには、審査があります。審査では、申請者の経済状況や家族の収入が考慮されるため、申請しても承認されるとは限りません。そのため申請には、詳細かつ正確な情報の記載が求められます。 ■申請が承認されるまで時間がかかる 申請から承認までの期間中、返済の義務は続きます。承認までおよそ1ヶ月~2ヶ月の期間がかかるため、申請はスケジュールに余裕を持っておくことが大切です。 申請が遅れると、審査期間中に滞納を起こす可能性があります。現時点で返還するお金が足りないなら、一時的な資金繰りやほかの支払い手段の検討が必要です。
収入がストップしたなら返還猶予制度が適切
会社の倒産により収入が完全に途絶えた場合、返還期限猶予が適切です。返済を一時的に停止して生活を立て直す時間を確保し、収入が安定した際に返済を再開しましょう。 就職活動と同時に、必要な証明書の発行や申請用紙の記入は早めに済ませておくのが大切です。 出典 独立行政法人日本学生支援機構 返還を待ってもらう(返還期限猶予) 独立行政法人日本学生支援機構 失業中(一般猶予の申請事由) 独立行政法人日本学生支援機構 収入が多い場合、返還期限猶予審査は受けられますか。 独立行政法人日本学生支援機構 月々の返還額を少なくする(減額返還制度) 独立行政法人日本学生支援機構 減額返還制度の収入・所得金額の目安 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部