【薄毛問題】発毛専門医が解説!「意外と知らない薄毛になるメカニズム」|美ST
美ST世代と切っても切り離せない、薄毛問題。なぜ薄毛になる?治す方法はある?など基本から、知っているつもりで間違えていた知識を医師が解説!これ以上薄毛を進行させないための解決策を見つけましょう。
そもそもなぜ「薄毛」になる?一番多い原因は遺伝の説も!?
→髪が成長できなくなるFAGAは40代の薄毛原因として多い 女性の薄毛は様々なタイプがありますが、40代以降で一番多いのは、遺伝、加齢、ホルモンの変化、長時間の日焼け、高血糖、膠原病など自己免疫疾患が要因で起こる「脱毛症FAGA(Female〈女性の〉AGA)」です。発症すると毛髪の成長因子が十分に出ず、毛髪の成長期が短くなり、毛が細くなっていきます。閉経後に起こることが多いですが、遺伝素因があると、20代から発症する方もいます。
→毛包が弱くなるのが薄毛の始まり、目視できない部分なので気づきにくい FAGAは毛包の小型化が特徴です。その理由に頭皮の細菌バランスも影響します。脂が多い食事などの影響で、頭皮の脂が多いとマラセチア属という真菌が増え、毛包の周りに炎症を起こして組織が硬くなり、どんどん毛包が小さくなります。また、毛細血管も少なくなり、髪に栄養が届かず髪が抜けやすくなります。食事バランスに気をつけて、頭皮を清潔に保つことが薄毛予防に効果的です。 お話をうかがったのは… 人見佳代先生(発毛専門医/リアスクリニック) 日本臨床毛髪学会所属。薄毛タイプを鑑別し、治療を提供。「薄毛治療は早く始めるほど改善可能」 2024年『美ST』12月号掲載 イラスト/栗尾美月 取材/伊藤恵美 再構成/Bravoworks,Inc.