【写真：産経新聞社】

　熾烈な争いが繰り広げられるプロ野球の世界では、十分な結果を残すことができなければ、必然的に厳しい立場となる。そんな中、2024年もレギュラーシーズンが終了。来季の契約にも注目が集まる時期となった。そこで今回は、今オフに戦力外通告を受けた中日ドラゴンズの選手を紹介する。

上田洸太朗

【写真：産経新聞社】

投打：左投左打 身長／体重：184cm／91kg 生年月日：2002年9月6日 経歴：享栄高 ドラフト：2020年育成選手ドラフト2位 　貴重な先発サウスポーとして期待された上田洸太朗だったが、今オフに非情宣告を受けた。 　享栄高時代には、3年時に大阪桐蔭高との練習試合で完封勝利。一躍注目を集め、育成選手ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団を果たした。 　上田は、プロ1年目から好スタートを切った。同年はファームで12試合にリリーフ登板すると、1勝0敗、防御率0.79の好成績をマーク。与四球率1.59と投球内容も良好だった。 　プロ2年目の5月には支配下契約を勝ち取り、同月12日のヤクルト戦ではプロ初登板初先発。5回4安打3失点の投球内容に加え、主砲の村上宗隆から三振を奪うなど上々のデビューを果たした。 　同年は一軍で8試合に先発登板し、1勝5敗ながらも防御率2.83をマーク。貴重な若手左腕として、先発ローテーションへの定着が期待された。 　しかし、昨季は一軍で13試合にリリーフ登板すると、防御率4.50と安定感を欠く結果に。20イニング投げて22安打を許すなど、一軍打者のレベルを痛感することになった。 　迎えた今季は、ファームで登板を重ねる日々が続き、9試合の登板で2勝4敗、防御率4.81。一軍のマウンドに姿を見せることはなく、シーズンを終えた。 　10月29日には戦力外通告を受け、他球団で活躍の場を探すことになった上田。今後の動向に注目だ。