クリスマスケーキも「おせちセット」も高すぎ…。年末年始の食費はどのくらい増えるものですか?
年末年始は、普段以上に食費への出費が増えると感じている人は多いでしょう。実際に、12月と1月では平均的な家庭でどれくらい食費は違うものなのでしょうか。 ▼節約のために「カップラーメン」はNG? 栄養バランスと節約を両立させる方法とは? クリスマスやお正月に向けて食費はどれくらい高くなるのか、豪華な食材としてどのようなものを購入する人が多いのかも気になるところです。食材の価格が高騰しがちな時期に、食費を抑えることはできるのかも合わせて検証します。
12月の食費の傾向やクリスマス・お正月に向けた準備にかかる費用
総務省統計局の家計調査によると、二人以上世帯の2022年12月の食費は10万2662円、2023年1月の食費は8万1152円でした。1月と比べて12月の食費は2万1510円も多くなっています。12月は食費が高くなるといっても、均等に日々高くなるわけではありません。 総務省統計局のミニトピックス「調理食品の支出」をみてみると、「『調理食品』の1世帯あたり日別支出金額(2018年12月)」で、1年間のうち最も高くなるのは大みそかの1718円、次いでクリスマスイブの636円でした。調理食品とは弁当、おにぎり、総菜、冷凍食品などです。 12月の1日あたり平均支出金額は439円なので、クリスマスイブは約1.4倍、大みそかは約4倍も支出が多くなっています。 ・クリスマスのために購入するもの 2022年12月の家計調査(二人以上世帯)を品目別にみてみると、12月24日にケーキに支出した金額は427.11円でした。1ヶ月間のうち、この日が群を抜いてケーキへの支出が多くなっています。クリスマスにはパーティー料理に加えて、ケーキを購入する家庭が多いといえそうです。 ・おせち料理の準備にかかる費用 「調理食品の支出」によると、2000~2018年の調理食品に対する支出の推移が2000年代はほぼ横ばいだったものの、2010年頃から増加傾向になりました。 2018年は2000年の支出と比べて約1.2倍になっていることから、おせち料理を購入する家庭が増加傾向にあることが見て取れます。セット売りのおせち料理は、料理の品数が多いため割高になりがちです。好みの料理をレトルトパックなどで購入して、重箱に詰めると費用を抑えられるでしょう。 ・餅の購入費用 古い資料ですが、総務省統計局の家計ミニトピックス「餅への支出」によれば、餅への月別平均支出金額(2013年)で1年間のうち最も多かったのは12月の1074円となっています。12月の餅の支出金額は、年間の購入金額の約6割です。また、餅を購入する日は12月30日が最も多くなっています。