初優勝を狙う石見智翠館と「桐蔭対決」を制した大阪桐蔭が決勝進出。全国高校選抜ラグビー大会 準決勝
2年連続3位に終わった國學院栃木の吉岡肇監督は「実力伯仲でいい試合でした。石見智翠館、いいチームでしたね。相手はFW、BK関係なく、すべてのゾーンで圧力があった」。
「8番の選手(祝原選手)をマークしていたが、やっぱりやられた。ここというところでやられた。嗅覚がある、いい選手でした。関東新人、選抜大会も4試合しましたが、今まで(トライを)2本以内に抑えていたが、4本やられたら負ける」とサバサバした表情で話した。
キャプテンLO(ロック)笹本直希(2年)は「智翠館さんが自分たちの想定を上回っていた。これだけタックルできないと、こういう結果になる。目標は日本一と言っていたが、こんなタックルでは情けない。もっと刺さっていれば違った結果になっていた」と悔し涙を流した。
2度目の決勝進出となった石見智翠館の出村知也監督は「『ブレイク・ザ・ウォール』ということをテーマにして、ベスト4の壁と國栃さんの強固なディフェンスを打ち破れということで、バチバチでお互いすごかった。ぶつかって立ち上がって、を体現した60分間だったし、國栃さんも素晴らしかった。勝ち負けというより、高校ラグビーの良さが出ていた」と笑顔を見せた。
キャプテンNO8祝原は「僕らはとにかく上がって、前で身体を当てようと思ってそれを体現した。決勝までいったのは自信になった。決勝でもアタックでもディフェンスでも前に出続けて、自分たちのラグビーをしたい」と語気を強めた。
一方、第2試合はともに選抜大会と「花園」こと、全国高校ラグビー大会で優勝を経験している両校の対戦。連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)と近畿王者の大阪桐蔭(大阪)の『桐蔭』対決となった。昨季は選抜の準々決勝、花園の準決勝で対戦し、ともに桐蔭学園が勝利していた。
先制したのは桐蔭学園だった。前半2分、SO竹山史人(1年)が裏にキック、そのボールをCTB徳山凌聖(2年)が足にかけて自ら左中間にトライ。SH(スクラムハーフ)後藤快斗(2年)がゴールを決めて、7点を先制した。