参院選 立憲が藤原伸一郎市議を擁立 その背景と野党一本化は? 記者が解説 山梨
立憲民主党山梨県連はおよそ半年後に迫った参院選の山梨選挙区に、甲府市の市議会議員 藤原伸一郎さんを擁立することを決定しました。 【写真を見る】参院選 立憲が藤原伸一郎市議を擁立 その背景と野党一本化は? 記者が解説 山梨 ■その背景に何が? 芹沢年延記者: 立憲民主党は擁立する候補者像にある条件を設けていました。 まずは・若手であること、そして・甲府など国中地域を地盤としている・地に足がついていること、つまりある程度の組織があること。この3つです。 理由としては今回相手となる自民党の現職、森屋宏さんが都留市を地盤としているからです。 参議院選挙は県内全域が選挙区となるため、森屋さんに対抗するためには人口の多い甲府にゆかりのある人物が望ましいとしていました。 その中で県連所属で甲府の市議でもある藤原さんに白羽の矢が立ったわけです。 ■年明け早々の候補者決定となったがなぜこの時期に? 芹沢年延記者: 参議院は解散がありませんので選挙は7月に行われる見通しです。 年明け早々に候補者を擁立したのは党本部から「公認申請をこの時期までに」という要望があったこともありますが、去年の衆院選以降、国民民主党が存在感を増していて、先に候補者を擁立することで野党候補の一本化に先手を打つという狙いも透けて見えます。 ■参院選はここ数年、野党協力がキーワード 今回の見通しは? 芹沢年延記者: 去年10月の衆院選の山梨1区で立憲民主党は候補者の中島克仁さんについて、共産党とは連携しない一方、国民民主党、支持団体の連合山梨とは早い段階から連携協定を結んでいました。 今回もこのような形での連携を立憲県連は描いていたと見られます。 しかし12月、県連が「この3者で候補擁立などに関する事前協議をしない」と明言したことで一部から反発を招き、この枠組みの構築に暗雲が立ち込めています。 国民民主党も現在候補の擁立作業を進めているほか、連合山梨は静観する構えで、党本部間での候補者調整なども踏まえて連携の枠組みが決まってくるものとみられます。 このほか日本維新の会で女性候補者の擁立を模索する動きがあります。
参院選の野党候補の一本化へ向けた水面下での調整は今後も進められてきます。
テレビ山梨