<最新の状況と注意点まとめ>健康保険証の「マイナ保険証」移行が本格化…利用者の期待と戸惑い 北海道
■北海道の利用率は低迷
12月2日、健康保険証とマイナンバーカードが一体化した「マイナ保険証」への移行が本格的に始まった。 この制度は、医療の効率化や正確な診療を目的としているが、利用者や医療現場からは期待とともに課題を指摘する声も上がっている。 厚生労働省によると、北海道でのマイナ保険証の利用率は約16%にとどまっている。札幌市北区のある病院では利用者が徐々に増加しているものの、普及の進展には課題が残る。 「違う病院に行っても情報が反映されるので便利」との声もある一方で、「紛失しやすそう」「手間が増える」といった不安も少なくない。 写真付きのカードを敬遠する人もおり、制度への慣れが進むには時間が必要だ。
■医療機関の現場での対応状況
一部の医療機関では、マイナ保険証を利用するための機械が1台しか設置されておらず、「受付が混雑する可能性がある」と医療事務の担当者は懸念を示している。 現行の健康保険証は最長2025年12月まで利用可能だが、完全移行までに十分な説明と環境整備が求められている。
■利用者への注意点
マイナ保険証を利用する場合でも、カードの有効期限や更新手続きを忘れると医療サービスを受けられなくなる可能性がある。マイナンバーカード自体は10年、「電子証明書」は5年の有効期限があるため、役所からの通知を見逃さないことが重要だ。 さらに、資格確認書が送付される高齢者や未登録者に対する周知も課題である。これを失くさず保管し、必要に応じて医療機関で提示することで、スムーズな診療が可能となる。
UHB 北海道文化放送
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