中村元八戸市長が死去
八戸市長1期、県議通算7期を務めた中村寿文(なかむら・としふみ)さんが1日午前5時13分、入院して病気療養中、老衰のため死去した。85歳。自宅は青森県八戸市青葉3の28の1。火葬、通夜、葬儀は近親者で執り行う。一般弔問の受付は6日午前10時半~11時半、八戸市青葉1の18の7、報恩会館柏崎で。喪主は長女裕子(ゆうこ)さん。 中村さんは八戸市出身。慶応義塾大学法学部卒。父は八戸市長や衆院議員を務めた拓道(たくどう)氏。東北電力勤務、元衆院議員秘書を経て、1976年から衆院選本県1区(当時)に3度挑戦したが、いずれも落選した。 83年の県議選で最多得票を獲得し初当選。2001年10月の八戸市長選では、民主党(当時)などの推薦を受け、自民党推薦候補らを破り当選。八戸市初の親子2代の市長誕生となった。2期目を目指した05年10月の市長選で落選したが、07年4月に県議に返り咲いた。98年10月~99年4月には、県議会で副議長も務めた。 八戸市長時代は、海洋立市、教育立市、環境立市を施策の柱に掲げ、市民参加の協働のまちづくり、新エネルギーの実証研究、是川縄文の里整備など各種施策を展開。市町村合併に取り組み、05年3月に南郷村を編入合併した。 2021年秋の叙勲で、旭日中綬章を受章した。