名証IRエキスポが開幕 新NISAで若い投資家へPR
名古屋証券取引所は6日、名古屋市千種区の名古屋市中小企業振興会館で、IR(投資家向け広報活動)イベント「名証IRエキスポ2024」を開幕した。上場企業や証券会社などから116社が出展。自社の成長戦略や株主還元などをアピールした。会期は7日まで。2日間で昨年並みの約8500人の来場を見込んでいる。 今回のIRエキスポは、新NISA(少額投資非課税制度)が1月にスタートしたこともあり、若い投資家を呼び込むファミリー向けイベント「投資家を体験してみよう!」なども新たに企画した。 開幕式で名証の竹田正樹社長は「新NISAで投資未経験者が株式市場に参入した。インフレ経済への移行も背景に『投資新時代ここから始まる』をキャッチフレーズに、家族連れでも楽しめるイベントを用意した」とあいさつした。 開場と同時に上場企業ブースは、IR担当者と投資家が意見交換する姿が目立った。名南M&A(本社名古屋市)の篠田康人社長は「ブースを一目見て当社のPRポイントが分かるようにした。個人投資家にM&A(企業の合併・買収)仲介への理解が広がれば」と期待していた。
7月にメイン市場に上場したフィットイージー(本社岐阜市)は今回、初出展。中森勇樹副社長は「投資家には街で見かけるフィットネスクラブが上場企業であると知ってもらいたい。また参加している社員には、投資家の反応を直接感じてほしい」と話した。 IRエキスポの入場は無料(事前登録制)。7日の開催時間は午前10時から午後4時半まで。