イジられキャラ確立で、相方・渡部とのイライラも緩和 アンジャッシュ児嶋
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“イジられキャラ”としてお笑い界で強い個性を発揮している「アンジャッシュ」の児嶋一哉がただいま絶好調だ。9月22日公開の映画『闇金ウシジマくん Part3』に出演するなど、俳優としての存在感も増している。万事順調に思える芸能活動だが、現状の立ち位置はまったく予想外のことだったようだ。
苦肉の策でストーリー性のあるコントにたどり着いた
「アンジャッシュ」といえば、しっかりと練られた台本によるシュールで偏差値の高いコントを披露するコンビという印象があるが「それって結果的にたどり着いたスタイルだったんです」と児嶋は苦笑いを浮かべる。 「最初は僕がボケて渡部(建)がツッコミ、1個1個ギャグを連発していくようなネタをやっていたのですが、大体60点ぐらいで。ライブとかでも2~3番手ぐらいの評価だったんです。特別ずば抜けてセンスがあるわけじゃなく、見た目の個性があるわけでもない。苦肉の策で、台本を面白くするしかないよねって話に至って、ストーリー性のあるコントとかをやっていたんです」 そんな悩みから、「アンジャッシュ」というお笑いコンビのスタイルが確立する。しっかりした台本とキャラクターになりきる演技力。「後付けかもしれませんが、こういった経験が、今の役者という仕事につながっていったのかなって思うこともありますけれどね」 ただ、「芸人としては決していいことではないと思っていました」と児嶋は心境を吐露する。「芸人さんは、その人がやったらどうやっても面白いというのが一番いいんです。僕らみたいなのは、台本が面白くなかったり、ネタの出来が良くないとあまりウケないんですよ」
俳優をやっているが、やっぱり本業は芸人
そんな悩みを抱えつつ、俳優としての仕事は広がっていく。 「ありがたい話ですよね。でもやっぱり僕の中では芸人が本業です。これからもずっとそう。芸人のアンジャッシュ児嶋がドラマとか映画に出させて頂いたことにより、その時のエピソードをバラエティ番組に持ち帰れたらいいなって思っているんです」。 とは言いつつ、ドラマや映画に出演することにより欲が出てきている部分は否定しない。 「映画館の大きなスクリーンに自分が出ているのを見れば感動しますし、やるからにはもっと上手くなりたいという気持ちはあります。お芝居が上手くなれば、きっとバラエティ番組でも役に立つだろうし、コントにも還元できますしね」