井上尚弥の衝撃KO劇がヒント「潰し方がうまい」 那須川天心が描く前世界王者モロニーの攻略法
Amazon プライムで生配信
ボクシングの帝拳プロモーションは27日、都内で会見し、2月24日に東京・有明アリーナでダブル世界戦とWBOアジアパシフィック(AP)バンタム級王者・那須川天心(帝拳)のボクシング転向6戦目を開催すると発表した。那須川は同級ノンタイトル10回戦で前WBO世界同級王者ジェイソン・モロニー(オーストラリア)と対戦。かつて井上尚弥(大橋)が見せつけた衝撃KO劇から攻略のヒントを探っている。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信。戦績は26歳の那須川が5勝(2KO)、34歳のモロニーが27勝(19KO)3敗。 【画像】「突然抜かれた顔面が美し過ぎた」 那須川天心戦をサングラス姿で観戦した俳優の実際の写真 井上がWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者だった2020年10月、米ラスベガスのMGMグランドでモロニーを迎え撃った。6回にカウンターの強烈な左フックでダウンを奪取。7回にも強烈な右ストレートをお見舞いした。膝から崩れ落ちたモロニー。2度目の世界戦でプロ2敗目、KO負けは初めてだった。 世界に衝撃を与えたKO劇。「終始、圧倒していましたよね。距離の潰し方が上手かったです。まだ少ししか見ていないですが」。那須川も映像で確認した。ボクシング6戦目で間違いなく最も強い相手。「距離が大事になる。互いにジャブを突き合って、距離を取り合う選手。そこでいかに負けないか。そこだけで勝負が決まる。そこがテーマです」と攻略法を思い描いた。 モロニーは再起後5連勝で23年5月に世界王座を戴冠。初防衛に成功後、今年5月に東京Dで武居由樹に判定負けし、王座から陥落した。今回が再起戦。武居戦をリングサイドで観戦した那須川は「世界王者の怖さ、攻める気持ちもある」と警戒した。持ち合わせる武器が異なる上にまだ6戦目のため、同じようにはいかない。だが、実力を比較されやすい状況を受け止めた。 「相手は全体的に優れていて綺麗。何でもできるバランスの取れた選手。自分よりキャリアが何倍も上。日本人と試合をしているので、そこと比べられる。その闘いもあるのかなと思っています。周りは比べたがるけど、今はそれよりモロニーに向き合っている。周りの評価はどうでもいい。ジム、応援してくれる人の声だけを聞ければ」