【日本代表】FW小川航基「とにかく早く海外に」カズの助言に感謝「影響あったのは間違いない」
サッカー日本代表は8日、26年W杯北中米大会アジア2次予選のシリア戦(11日、Eピース)に向けて広島入りして公開練習を行った。 6日のミャンマー戦で2ゴールを決めたFW小川航基(26=NECナイメヘン)は、海外移籍を後押ししてくれたFWカズの金言を胸に参加。カズが「魂込めました。足に」の名言を残した広島で、チャンスがあれば、連続ゴールを狙う覚悟を示した。 広島での練習を終えた小川に、ミャンマー戦の2ゴールで満足する様子は全くなかった。アウェーで見せた力を再び発揮し、代表定着に向けてのアピール機会を求めた。「ミャンマー戦では、クロスを要求し続けて(自身の)2点ともクロスからだった。僕が1枚しか中にいなくても得点を取れることを示せたと思う。もっともっと要求したい」。チャンスがあれば、結果を出せる自信を口にした。 今季オランダで11得点の活躍は、カズのアドバイスがきっかけにもなった。渡欧前、横浜FCのキャンプや練習に参加したカズに話を聞いた。小川はそこで言語や生活面などさまざまなアドバイスを受け、海外への思いを強くした。「とにかく早く海外に行った方がいいって言われていた。その言葉の影響があったのは間違いない」。オランダに渡って得たものを、代表で発揮するまでになったストライカーは、今もカズの言葉に感謝の気持ちを抱く。 広島は、32年前の92年アジア杯で日本が優勝を飾った地。イラン戦で劇的決勝弾を決めたカズが「魂込めました。足に」と名言を残した。カズに影響を受けて「僕が1番だと思っているし、その自信は常にある」と言う小川が、シリア戦でシュートに魂込めるチャンスをうかがう。【永田淳】 ◆広島での日本代表戦 国際Aマッチ通算15試合で7勝7分け1敗。直近は3-1で勝った04年7月9日のキリン杯スロバキア戦で、今回のW杯アジア2次予選が20年ぶり。92年のアジア杯では勝てば1次リーグ突破が決まったイラン戦(1-0)でFWカズが「魂込めました。足に」と後半40分に右足で決めた。勝ち上がった決勝ではサウジアラビアを1-0で下して優勝。前半36分、カズのアシストからFW高木琢也が左足で決勝点を挙げた。唯一の黒星は94年アジア大会準々決勝の韓国戦(2-3)となっている。