琴崎八幡宮で初詣客迎える「みこ」研修【宇部】
言葉遣いや礼儀作法学ぶ
宇部市上宇部大小路の琴崎八幡宮(白石正典宮司)で26日、年末年始にアルバイトでみこなどを務める学生らの研修会が行われた。裏方役を含めて高校生から大学院生までの男女32人が出席し、同宮での作法や参拝者への接し方を学んだ。同宮では正月三が日の初詣に30万人の参拝客を予想している。 アルバイトのみこ27人、裏方役19人が、大みそかの深夜から7日までのシフトを組み、参拝者らに対応する。 研修会は参集殿であり、藤野勝也権禰宜(ごんねぎ)がみこの言葉遣いや所作について説明。「みこにふさわしくない仕草の写真や動画をSNSにアップしない」「『ありがとうございます』は使わずに『よくお参りになりました』と伝える」などと注意を促した。 みこから神職になった肥川亜実権禰宜が出席者の1人にみこ装束を着付けて手本を見せると、他の出席者は熱心に見詰めてメモを取っていた。 初めてみこを務める慶進高1年の江口莉桜さんは「礼儀作法を身に付けたいと応募した。八幡宮ならではの言葉遣いが難しく、緊張した。失礼の無いように家で練習し、気持ちよくお参りしてもらいたい」と話した。 同宮では、10万円の旅行券などが当たる招運初夢みくじ1万8530本、お守り971種類、破魔矢や鏑矢(かぶらや)など15種類5000本、熊手などの縁起物69種類2000体を用意。社務所や本授与所に2カ所の臨時授与所を加えて頒布する。