〔欧州株式〕おおむね上昇=英0.83%高、独0.06%安(9日)
【ロンドン時事】9日の欧州株式市場はおおむね上昇した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比68.66ポイント(0.83%)高の8319.69で引けた。 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.06%安、フランスCAC40種指数は0.51%高、ストックス欧州600種指数は0.42%高だった。 米株市場が休場で手掛かり材料に乏しい中、金属価格の上昇を背景に鉱業株が買われた。ヘルスケア株も値上がりし相場を支えた。英国市場ではインフレ懸念などから10年債利回りが2008年以来の高水準となる一方、通貨ポンドは下落したが、輸出関連銘柄を買う動きにつながった。 MCHマーケット・インサイツのアナリスト、マイケル・ヒューソン氏は「債券市場の問題が注目を集めているが、株式市場はほぼ無視している。それが今後も続くとは限らないものの、現時点では引き続き株式に投資する理由がある」と述べた。 FTSEの構成銘柄では、鉱業大手アングロ・アメリカンが3.30%高、産銅大手アントファガスタが3.25%高、産金大手フレスニロが3.24%高と上昇。一方、流通大手マークス&スペンサーは8.36%安、賭け屋大手エンテインは4.42%安、流通大手セインズベリーは3.24%安と売られた。 DAXでは、電力大手RWEが2.49%安、通販大手ザランドが2.48%安、自動車部品大手コンチネンタルが2.21%安と下げた半面、コメルツ銀行は2.94%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーは2.77%高、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズは2.16%高で取引を終えた。