ディズニーアニメ「ベイマックス」今夜放送!あらすじ・キャスト、日本をフィーチャーしたトリビアまとめ
“ふわぽよ”のケア・ロボットが大人気のディズニーアニメ「ベイマックス」が、本日9月6日午後9時から日本テレビ系・金曜ロードショーで放送されます。映画.comでは、本作のあらすじ、キャスト情報のほか、日本文化にまつわるトリビアをご紹介します。 謎の事故で最愛の兄を失った孤独な少年と心優しいロボットの絆や冒険を描き、第87回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞したディズニーアニメ「ベイマックス」。原案は日本人の主人公を含むヒーローたちの活躍を描くアメコミ作品「Big Hero 6」。日本のプロモーションでは、心に染みるヒューマンドラマのほうを打ち出し、邦題も「ベイマックス」に。この宣伝方針が功を奏し、興行収入91億円超えのメガヒット作となりました。 本作の舞台は、サンフランシスコと東京を兼ね合わせた架空の都市“サンフランソウキョウ”です。「僕たちは日本のポップカルチャーに影響を受けた最初の世代」と語る監督たちは、ベイマックスのキャラクター・デザインから、映画の舞台設定に至るまで、日本文化の精神を取り入れて本作を手掛けました。 【あらすじ】 14歳のヒロは、ロボット工学の天才。幼い頃に両親を亡くし、大学生の兄・タダシと共に叔母のキャスに育てられた。類まれな頭脳を違法なロボット・ファイトに費やしていたある日、タダシのお陰で夢に目覚めたヒロは、無限の可能性を持つ“マイクロボット”を開発。大学の研究発表会で注目を浴び、ヒロはタダシの恩師・キャラハン教授から大学への飛び級入学を許可されることに。しかしその夜。会場で謎の大爆発が起こり、キャラハン教授を救おうとしたタダシが命を落としてしまう。 最愛の兄を失ったヒロの前に現れたのは、タダシが開発したケア・ロボットのベイマックス。人の心の傷を癒す機能を持つベイマックスと行動を共にすることになったヒロは、ベイマックスに導かれて町外れの倉庫へ。そこではタダシと共に灰になったはずの“マイクロボット”が大量に生産されていた。タダシの死には、自分が知らなかった謎が隠されているのかもしれない。ヒロは癒し機能しか持たないベイマックスに戦闘能力をインストール。“マイクロボット”を操る敵と戦おうとする。 【キャラクター/声優】 ヒロ:ライアン・ポッター(本城雄太郎) ベイマックス:スコット・アツィット(川島得愛) フレッド:T.J.ミラー(新田英人) ゴー・ゴー:ジェイミー・チャン(浅野真澄) ワサビ:デイモン・ウェイアンズ・Jr.(武田幸史) ハニー・レモン:ジェネシス・ロドリゲス(山根舞) タダシ:ダニエル・ヘニー(小泉孝太郎) キャスおばさん:マーヤ・ルドルフ(菅野美穂) ロバート・キャラハン教授:ジェームズ・クロムウェル(金田明夫) アリステア・クレイ:アラン・テュディック(森田順平) 【日本文化をフィーチャーした日本推し映画】 ●日本の鈴や炊飯器をモチーフにしたベイマックス ベイマックスの頭部は、ドン・ホール監督がリサーチで日本を訪れた際に見た神社の鈴がモチーフとなっています。さらに全体のぽてっとしたボディは、日本滞在中にテレビショッピングで販売されていたという炊飯器の丸いフォルムから着想を得たとされています。 ドン・ホール監督は「日本のポップカルチャーは、キュートなキャラクターに敬意を払っています」と語り、宮﨑駿監督作「となりのトトロ」についても「『となりのトトロ』のキャラクターや人間関係は優しくてシンプルで素晴らしかったです。心の奥底に響くストーリーとしては、トトロを参考にしています。『ベイマックス』で日本文化にお返しがしたいです」と、心から感謝していました。 また、物語を紡ぐにあたり、あらゆる分野で綿密なリサーチをした上で製作された本作。ホール監督らが訪れたのは、カーネギーメロン大学やマサチューセッツ工科大学、ハーバード大学などのロボット工学の研究室です。最初は、硬質なイメージの「ロボット」と、「抱きしめたくなるような癒し系のフォルム」を両立させるのは難しいとされていました。ところが、カーネギーメロン大学の研究室で、ソフトロボット工学についてのレクチャーを受けた際に、歯磨きなどの介助用である空気で膨らむビニール製のアームを見て、「これが僕らの主人公だ!」とインスピレーションを受けたとか。それが“ヘルスケアをするロボット”というベイマックスのユニークなコンセプトにつながったそうです。 ●ヒロの部屋には、日本のヒーローグッズがいっぱい ヒロは「マジンガーZ」や「ウルトラマン」など、日本のヒーローが大好きな少年という設定です。ヒロの部屋の壁にかけられているのは、「マジンガー」シリーズの「グレートマジンガー」の時計で、ヒロは「マジンガーZ」のシャツを着用し、天井にも「マジンガーZ」の人形がぶら下がっています。また、窓側には、「ウルトラマン」のおもちゃも飾られているので、目を凝らして注目してください。 ●日本とサンフランシスコから着想を得た“サンフランソウキョウ” 本作で製作総指揮を務めたジョン・ラセターは、宮﨑駿監督とも交流が深い親日家であることはよく知られていますが、本作のプロデューサーであるロイ・コンリもしかり。「ベイマックス」の公開当時にキャンペーンで来日した際のインタビューでは「日本が大好きです」と笑顔を見せていました。「東京、奈良、大阪、京都へ行ったことがあります。僕は元々、カリフォルニアで生まれ育っていますが、日本人もかなり住んでいますし、1世紀以上に渡り、日本の建築やアートに印象を受けたようなデザインの建物などがたくさんある場所です」と饒舌に語っていました。 確かに本作の舞台“サンフランソウキョウ”は、サンフランシスコと東京を融合させた町並みとなっています。「ベイマックス」の制作スタッフが、リサーチで日本を訪れた際には、看板や電柱、家並みから、マンホールのデザインにまで、感銘を受けたとか。実際に、完成した本編には、歌舞伎町のネオンや看板に電柱、自動販売機など、東京界隈と思われる風景があちこちに登場します。プロデューサーは同キャンペーン時、「ベイマックス」について「我々から日本文化へのラブレターです」というメッセージも残しています。