2日午前、仙台市青葉区木町通にある調剤薬局。 伊藤悠貴 記者 「きょうから従来の健康保険証の新規発行がされなくなります。今後は、このようなマイナンバ ーカードの読み取り機を使用し て、窓口での受付を行うことに なります」 まずは使い方。 ・病院や薬局などに設置された読み取り機にマイナンバーカードをかざし、 ・暗証番号の入力か、顔認証で本人確認を行う。 ・そして、過去の医療情報の提供に同意すれば、窓口での受付完了だ。 「マイナ保険証」のメリットの1つは、このスピード感で、待ち時間短縮のほか、本人の同意のもとに、今までの医療情報や薬について医師や薬剤師とスムーズに共有することができる。 明日可薬局 薬剤師 文屋 隆之さん 「マイナンバーカードですとご自身で受付をしていただいてそのままカードが返却される。そのあたりの業務負担は軽減。過去に飲んでいた薬で具合が悪くなったとか体に異常 があってその薬を飲むと副作用が出る可能性があるとか。情報を事前に共有できるということでよりよい医療サービスにつながる」 一方、マイナンバーカードを持たない人や、持っていても保険証として紐づけていない人について。 健康保険証の有効期限が来年12月1日までの間に設定されている人はその期日まで。 それ以外の人は、来年12月1日まで手元の保険証が使えるほか、それ以降は期限前に届く「資格確認書」で医療機関を受診できるという。 医療の効率化を目的とした「マイナ保険証」への一本化。仙台市内では・・・ マイナ保険証の利用者 「特に不具合はなく、簡単だなと思って対応していました」 マイナ保険証をもっていない人 「特に不安は感じていないので、今後は積極的に利用して行こうかなと思う」 マイナ保険証を持っていない人 「正直マイナンバーカードに対して、落としたりしたときの不安感があります。まだ健康保険証として使いたいという気持ちがないが、時の流れとともにそれに沿っていかなければならないのかと」 賛成もある一方で、利用率は10 月時点で県内の利用率は13.76％と伸び悩んでいる。こちらの薬局では導入以降、大きなトラブルはないということだが、全国では名前の旧字体が認識されないケースや顔認証されないなどの報告が上がっていて、厚労省はこれらの解消とともに、メリットの周知を進めていく方針だ。