闇バイト応募の本人や家族46件を保護 指示役からの脅迫や親族電話に着信で相談 警察庁
警察庁は8日、首都圏で強盗事件が相次いでいることを受け、闇バイトに加担しないよう注意を促す動画を発信した先月18日から今月7日までに、全国の警察で本人や家族を保護したのは46件に上ったと発表した。警察庁は、Xなどの交流サイト(SNS)で、「高額」「ホワイト案件」など文言や、シグナルやテレグラムといった秘匿性の高いアプリに誘導されて個人情報を送るよう指示されるという流れに注意するよう呼びかけている。 【画像】闇バイトに加担しないよう呼びかける警察庁幹部(警察庁のユーチューブより) 警察庁によると、46件のうち、40代の女性はインスタグラムで高額バイトを検索したところ、テレグラムに誘導され、マイナンバーカードの画像を送付。「怖くなった」として警察に相談した。 また、10代の女性はインスタグラムで、特殊詐欺の「受け子」や「出し子」の指示を受け、指示に従わなかったところ、指示役とみられる人物から電話で脅迫を受けた。さらに親族の携帯電話にも着信があり、警察に相談したという。 一連の事件を受け、警察庁は先月18日以降、闇バイトに加担しないよう幹部が呼びかける動画を2本公開。相談を受ければ家族も含め保護すると呼びかけている。相談先は警察相談専用電話「#9110」など。