菅生新樹、ヤンキー役で5kg増 一番もがいた作品「伝説の頭 翔」撮影前に感じたこと「一気に自信をなくしてしまった」【インタビュー】
【モデルプレス=2024/07/19】俳優の高橋文哉が主演を務めるテレビ朝日系列金曜ナイトドラマ『伝説の頭(ヘッド)翔』(19日スタート/毎週金曜よる11時15分~※一部地域を除く)に出演する俳優の菅生新樹(すごう・あらき/24)。デビューからの2年間を振り返ってもらうなかで、今作に懸ける思いが見えてきた。【モデルプレスインタビュー】 【写真】菅生新樹、雰囲気ガラリの坊主姿 ◆高橋文哉主演「伝説の頭 翔」 1000人を超えるヤンキーたちを従える不良チーム・グランドクロスを束ねる伝説の頭・伊集院翔(高橋)。かたやクラスでもまったく存在感がなく、スクールカースト最下層の万年パシリ・山田達人(高橋)。容姿がそっくりな最強と最弱の2人が偶然に出会い、人生を交換するヤンキー×入れ替わりモノのヤンキーエンターテインメントドラマとなっている。 菅生は、グランドクロスの副長で翔の右腕・大門伝介を演じる。翔と達人が入れ替わっていることを知る唯一の男であり、達人にヤンキーのイロハを教え込んでいく。その裏で、大門自身もある秘密を抱えているという役どころだ。 ◆菅生新樹「伝説の頭 翔」出演は「人生の中で一番気合が入っています」 ― 本作に出演が決まった際の心境を教えてください。 菅生:デビューしてから3年目になりますが、人生の中で一番気合が入っています。主人公とずっと一緒にいるポジションですし、物語において重要なところを演じさせてもらえることに最初は喜びでいっぱいでしたが、決まったからには絶対に結果を残したいと思っています。少し前も同世代と一緒の作品(「下剋上球児」TBS系/2023)をやっていたので、また一線で活躍している高橋文哉くんをはじめ同世代キャストと意識し合って、今しかできない経験ができることがすごく嬉しかったです。 ― 脚本を読んだ感想はいかがでしたか? 菅生:大門は重要なとこに絡んでいますし、いろいろなキーとなるキャラクターでもあるので、すごく不安にもなってたくさん悩み、考え続けていました。しかし本読みのときに思い描いているものが出せず、こんな経験は初めてで頭を抱えてしまいました。そこで監督やプロデューサーに時間を作ってもらい、話し合って大門というキャラを作っていきました。 ― 大門をどのように捉えていますか? 菅生:グランドクロスの副長で、翔さんの右腕というポジションですが、実際は翔さんよりも入れ替わった達人と関わることが多いので、翔さんとは違う達人との関係値を意識しています。大門は、翔さんが入れ替わっていることがバレないように必死に隠しているので、チームの守護神というイメージがあって、監督からは「武蔵坊弁慶みたいなキャラになってほしい」と言われました。チームのヘッドに立っている人はいますが、主軸は大門にあるのかなと感じています。 ― ご自身と似ている部分はありますか? 菅生:私生活で守護神かどうかと言われると分からないですが(笑)、大門はふざけるときは一緒にふざけますし、率先して物事を決めていくので、みんなで集まって撮影しているときに自分から喋るようなところは似ているのかな。 ― では、演じやすかったのではないでしょうか? 菅生:そんなことはなかったです。今は自分の中でしっくりきているので、他の登場人物が出てくると「大門はこういう立ち位置なんだろうな」「翔さんともこうだろうな」というものがイメージできます。なので大門というキャラが理解できているのだと思いますが、最初は本当に過去一悩みました。ヤンキー作品が好きなのでほとんど観ていますが、大門はどことも被らないキャラで、自分で想像しようにもなかなかイメージが湧かずにすごく悩んだこともあり、文哉や監督とテンポ感やセリフの話し方などを話し合いながら丁寧に進めています。 ― ヤンキー作品が好きとのことですが、今作ならではの魅力を教えてください。 菅生:やっぱり男たちの友情です。いろいろなヤンキーがいますが、今作のヤンキーは、それぞれが何かにまっすぐなんです。すごく恋が好きな人がいたり、ヤンキーが好きな人もいたり、それぞれに特徴があってヤンキーの中でも人情深いところが良さかなと。私生活で年を重ねていくと、あまり群れることをしなくなりますが、ヤンキーはずっと群れますし、それがかっこよく見えるんです。仲間の誰かがやられたらやり返すなど心が熱く、一人じゃないかっこよさがあって、実際に自分が直面したらできるのかな?と考えさせられます。 ◆菅生新樹、ヤンキー役で5kg増量 ― 初めてのヤンキー役ということで、どのように役作りをしましたか? 菅生:僕よりも身長が高いメンバーが何人もいますが、翔と入れ替わった達人と行動することが多いので、僕が一番強く見えなければいけないと思ったんです。身長では勝てないので、体の大きさや分厚さといった見た目を意識して、体重も4、5kg増やして、筋トレもして、「ガンダム」みたいになりたいと思って身体づくりをしました(笑)。筋トレはもちろんしていますが、撮影途中からはいっぱい食べています。硬いゴツいキャラは別でいるので、そういうところじゃない部分を担いたいと思います。 ― 身体づくりは大変ではなかったですか? 菅生:僕は食べることが好きなので苦ではなかったですし、筋トレも重い重量上げられたときはすごく楽しいです。 ― 役作りで赤髪坊主にもなりましたね。 菅生:他のメンバーもそれぞれが個性ある見た目のなか、翔が金髪、僕も赤で2人がすごくかっこいいなと思いました。最初に見たときは大丈夫かなと思いましたが、すぐに赤が馴染んだ気がします。撮影中に近くのコンビニに行ったときは、小さい女の子にすごい顔をされました(笑)。現場ではみんなが派手な見た目をしているので何も感じないのですが、外からの反応を見て、やっぱりすごい見た目をしているんだと感じました(笑)。 ◆菅生新樹、ヤンキー役のこだわり ― 大門を演じるうえでのこだわりはありますか? 菅生:翔さんと達人が入れ替わっていることを唯一知っている存在なので、バレてはいけないのに気が抜けてしまう達人を最初のうちは怒ってばかりいるのですが、だんだん仲良くなっていく過程のグラデーションは意識して演じています。1話から観ていただけると、だいぶ関係性も変わっていると思います。 ― 撮影で印象的だったことは? 菅生:アクションとコメディの撮影です。がっつりアクションをやったことがなかったので結構練習しました。コメディも初めてで、テンポ感がすごく面白いですが、それを作ろうとしすぎても面白くならないので難しいと思いました。 ◆菅生新樹、高橋文哉の魅力語る ― 菅生さんから見た高橋さんの魅力を教えてください。 菅生:初対面ではあったのですが、イベントやスタジオですれ違ったことは何回かあって、その頃は共演するとは思っていなかったので敵対心というか、興味津々といいますか、どういう人なのかすごく気になっていました。初めて会ったアクション練習のときに、彼から「菅生くんの作品がすごい好きで、観ていました」と言ってくれて、僕も彼の作品を観ていたので、お互いの作品の良さを伝え合いました。普段なら一言で「面白かったです」と終わってしまうんですが、文哉とは最初からお互いに本音で話せて、そこからは現場でも意見を言い合ってお互いに高め合える存在だと思っています。文哉はライバルというよりも同志。同じ世代で頑張っていきたいと思える一人です。彼もそう言ってくれましたし、そのためには僕自身ももっともっと努力をしていきます。文哉は作品に対して熱量の高い、芯からかっこいい男です。 ― 翔の秘密を唯一知る役柄ですが、菅生さんが知る高橋さん本人の意外だった一面はありますか? 菅生:めちゃくちゃガキですね(笑)。僕も彼も3人兄弟の末っ子なので無邪気なタイプなのですが、僕よりも無邪気な人がいるんだと思うくらい、テレビで見ていた硬そうなイメージとは違ったので意外でした。 ― 撮影の合間はどのように過ごしていますか? 菅生:撮影入りたてに文哉と2人で映画を観に行ったときに、「俺、ヨーヨー欲しいんだよね」と言ったら、「俺もやるわ!」と2人でヨーヨーを買いました(笑)。僕がゲームに誘ったときも「やるわ」と言って一緒にやりました。彼も僕もいろいろなことに興味があるのですぐ飽きるかもしれないですが、すぐにやるタイプです。ちなみにもうヨーヨーはやってないです(笑)。当時は毎日現場に持って行って、上手いスタッフさんに教えてもらっていました。今は僕が別現場でハマって、文哉とプレイしたら2人でめちゃくちゃハマったゲームをみんなに「やろうよ」と誘っています。あとはダーツも流行っていて、文哉が一番上手いです。僕は4番目くらい…(笑)。みんなで一緒に撮影しているのですごく仲が良くて、熱い話もしますし、今までにない関係性になっていると思います。 ◆菅生新樹「下剋上球児」ファンへ見せたい違う一面 ― 「下剋上球児」でのまっすぐなキャプテン役が印象に強いファンも多いかと思いますが、真逆とも言える今作ではどのような一面を見せたいですか? 菅生:被らない役柄をやり続けたいと思っているので、今はそれを楽しみながら演じさせてもらっていますが、一つひとつの役柄が違いすぎて、観ている人の中には一致しない人も多いと思います。「下剋上球児」のときも、「初恋の悪魔」(日本テレビ系/2022)を観ていた人は同一人物だと気づかない方も多くて、個人的にはそれは役者冥利に尽きると感じています。今回も今までにない役柄なので全部観てほしいですし、オタクもやっているのでそういったところを楽しんでほしいです。 ◆菅生新樹、今までで一番もがいた作品 ― 6月20日にデビュー2周年を迎え、「役に、作品に、対して悩みまくり、もがきまくってました」とコメントされていましたが、今までで一番もがいた作品は何ですか? 菅生:毎作品もがいているんですが、今が一番もがいているかもしれないです。いつもは根拠のない自信を持つようにしているのですが、撮影に入る前の本読みの段階から一気に自信をなくしてしまった経験は初めてでした。できると思っていたこと、頭にあったものが全部出てこなくなってしまって、監督に時間をもらって、お話をしてすり合わせたり、実際に立ち稽古をさせてもらったり、マネージャーさんと話していくうちにある程度固まったので、自分が思っている演技ができた時、監督やプロデューサーからも「良かった」と言われた瞬間からギアが入りました。 ◆菅生新樹の悲しみを乗り越えた方法 ― デビュー2周年を迎え、今作も含めドラマ出演が続いていますが、これまでの人生のなかで菅生さんが悲しみを乗り越えた方法を教えてください。 菅生:自分に対してすごく優しくしてあげます。自信をなくしたときに、無茶苦茶かもしれないですが、いろいろな理由をつけて自分のことを励ましますし、周りの人に言って自分を納得させる。自分の存在意義を認めてもらうようにしています。 ◆菅生新樹の夢を叶える秘訣 ― 「伝説の頭 翔」の放送や、NHK朝ドラ「おむすび」への出演も控え、活躍の幅を広げている菅生さんが思う夢を叶える秘訣を教えてください。 菅生:一緒に仕事をしているマネージャーさんや事務所、家族に感謝すること。自分がいるのは親のおかげで、声を聞くだけでもすごく喜んでくれるので、会えるときは会いに行ったり、連絡したりして、一緒に仕事をしている人と両親に対して感謝を持ち続けることで良い気が回ってくるような気がします。今は「同世代の俳優は?」と言われたときにすぐに名前が挙がる人になりたいです。 ― ありがとうございました! (modelpress編集部) ◆菅生新樹(すごう・あらき)プロフィール 1999年8月26日生まれ。大阪府出身。縦型動画プラットフォーム「LINE NEWS VISON」の縦型ドラマ『トップギフト』(2022)でドラマ初挑戦、俳優として本格デビューを果たす。日本テレビ系『初恋の悪魔』(2022)で話題を呼ぶと、その後フジテレビ系主演ドラマ『凋落ゲーム』(2023)、テレビ東京系『なれの果ての僕ら』(2023)などに出演。オーディションを勝ち抜いてメインキャストの座を獲得したTBS系『下剋上球児』での好演も大きな反響を呼び、話題作への出演が続いている。2024年後期のNHK連続テレビ小説『おむすび』への出演も決定している。現在発売中の「死んだ山田と教室」のカバーモデルとして出演。 ◆「伝説の頭 翔」第1話あらすじ ヤンキーが異常発生する地域《危多漢闘(きたかんとう)》。血で血を洗うヤンキーの巣窟ともいえるこのエリアで、最強チーム《グランドクロス》を束ねる伝説の頭・伊集院翔(高橋文哉)。一方で、アイドルユニット・古くさい街角のスケ番ズ(通称・街スケ)のメンバー《彩姐》こと藤谷彩(関水渚)の熱狂的なオタクで万年パシリのいじめられっ子・山田達人(高橋文哉)は、今日も不良にカツアゲされ、1年近く不登校を続けていた。しかも、両親は彼にまったく興味がなく、それぞれが海外に単身赴任中のため、孤独な日々を過ごしている。達人は来たる彩姐の誕生日に、ある重大な決断の実行を決めていた。 そんなある日、道路に飛び出した達人をバイクで避けた翔は、転倒し大けがを負うことに。病院送りとなった翔のもとに訪れた《グランドクロス》の副長・大門伝助(菅生新樹)は、居心地が悪そうに病室にいる達人にヤキを入れようと高圧的に凄むが、何やら翔は、達人に改めて相談があるそうで…。 翔から言われた達人がしぶしぶ眼鏡を取ると、なんと2人の容姿がソックリなことが発覚。入院していることが他のチームにバレると、一気に《危多漢闘》の勢力図が変わると睨んだ翔は、達人に自分のフリをして過ごすように命じるのだった。こうして、いじめられっ子だった達人は、泣く子も黙る最強の不良・翔と入れ替わり、《グランドクロス》の頭として群雄割拠、ケンカ三昧の別世界で生きることに。 翌日、達人の《バレたら終わりの入れ替わりミッションインポッシブル》がスタートするが、さっそく翔を狙う不良たちが現れる。しかし、それを《グランドクロス》のメンバーたちがあっという間に一掃。彼らのケンカの実力を目の当たりにした達人は、改めて入れ替わったことを知らないメンバーたちに《バレたら一巻の終わり》という認識を強くするとともに、思わず切った啖呵が「暴力反対ぃ!」?容姿は翔にソックリでも、中身は達人のまま…先行きは不安すぎるが、大門曰く、翔の祖母で元レディースの伊集院紅子(飯島直子)、翔の彼女で筋の通らないことは大嫌いなレディース総長・綾小路直子(井桁弘恵)ら《要注意人物》はまだまだいるそうで…。 そんな時、なぜか達人、大門らの前に、街スケのリーダーである辻沢京子(森香澄)が現れて?さらには、《極悪卑怯王》の異名を持つ、翔に恨みを抱く悪漢・金山大房が鑑別所から出てきたという情報が。次から次へと達人に降りかかる難関…はたして、《バレたら速攻あの世行き!》の達人の運命は…? (modelpress編集部) 【Not Sponsored 記事】
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