「表現の不自由展」中止問題 津田大介氏が会見(全文1)海外作家から不満の声
愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で芸術監督を務めるジャーナリストの津田大介氏が2日午後、日本外国特派員協会(東京・千代田区)で記者会見を開いた。 【動画】「表現の不自由展」中止問題 芸術監督の津田大介氏が会見(2019年9月2日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「表現の不自由展」中止問題 芸術監督の津田大介氏が会見(2019年9月2日)」に対応しております。 ◇ ◇
「あいちトリエンナーレ」で起きたことと論点
司会:よろしくお願いします。 津田:どうも。ジャーナリストで、あいちトリエンナーレ2019、芸術監督の津田大介です。今日はこれだけたくさんのメディアの方にお集まりいただき、感謝しています。最初にお断りしておきたいんですけれども、まず今日、まだ検証委員会が立ち上がって、それの実際のヒアリングの最中でもあります。ですので、その検証委員会が今、調査していることに関しては、しゃべれることとしゃべれないことがあります。 とりわけ記者の皆さんが興味、関心があるのは、この企画の策定、提案から決定、そして具体的なこのキュレーションの在り方のプロセスについてだと思います。これがまさに今、あいちトリエンナーレのあり方検証委員会でヒアリングが、かなりの日数と時間を掛けて現在進行形で行われています。これ、すでに報道されていますけれども、9月の中旬ぐらいには中間報告が出るんではないかといわれています。 僕自身がこれ、皆さんの前で情報を出したくないというわけはなくて、これ、関わってる関係者が非常に多くて、また、それぞれの立場や視点によって見え方が違うということもあるので、僕だけがこういう記者会見で一方的に情報を出すということが、現時点ではフェアではないと思っています。今日の午後2時から「表現の不自由展」の実行委員会のメンバーが記者会見を予定されていますけれども、おそらく「不自由展」の実行委員会の皆さんが僕に感じている不満もそこにあると思います。 ただし、こういった記者会見ですから、ここに集まった皆さんは自由に質問してください。それに関しては答えられる範囲で全て答えます。では簡単に、この「あいちトリエンナーレ」で今起きたこと、じゃあ論点がどういったことかっていうことを説明させてください。