年間収入100万円で全国最少 久留里線久留里―上総亀山間、100円の収入に1万3580円の費用必要 千葉県内、4路線5区間で赤字45億6千万円 JR東23年度収支
JR東日本は、1キロ当たりの1日平均乗客数(輸送密度)が2千人未満の地方路線について、2023年度の収支を公表した。千葉県内では、内房線館山―安房鴨川間など21、22年度と同じ4路線5区間について開示。赤字の合計額は約45億6千万円で、22年度(約40億6900万円)から約4億9千万円増えた。収入が最も少ないのは久留里線久留里―上総亀山間で前年度同額の100万円。全国でも最少だった。また、営業費用に対する運輸収入の割合を示す「収支率」も最も低く0・7%。100円の収入を確保するのに1万3580円の費用が必要になる計算だ。
5区間のうち、内房線館山―安房鴨川間(赤字額15億4100万円、前年度2億9800万円増)、外房線勝浦―安房鴨川間(同12億7800万円、5600万円増)、鹿島線香取―鹿島サッカースタジアム間(同8億1300万円、1億7500万円増)の4路線で赤字額が拡大。 久留里線木更津―久留里間(同6億9300万円、2800万円減)、同線久留里―上総亀山間(2億3500万円、1千万円減)は若干改善した。