「山梨県民はもったいない精神を大事にする」廃棄される魚のアラをご当地ラーメンに有効活用
2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。 テレ朝POSTでは、さまざまな課題に取り組み、暮らしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。 今回取り上げるのは、廃棄される魚のアラを有効活用している坂本秀二さん(山梨ご当地ラーメン協会理事長)。
坂本さん:「山梨県のブランド魚『富士の介』のアラを使って煮干しを作りました。これには相当時間がかかりましたが、おいしい煮干しができました。この煮干しを使ってだしを取り、ラーメンを作っています」 「キングサーモン」と「ニジマス」を交配し、開発した山梨県のブランド魚「富士の介」。程良くのった上品な脂と豊かなうま味が特徴だ。 坂本さん:「(ブランド魚が)有名になっていくと消費量が増え、(廃棄される)アラも増えていく。そのアラを使って何かできないかということではじめました」
アラから取っただしを使うこと、トッピングに県内産食材を1つ以上使うことなど、条件を満たしたご当地ラーメンは現在県内の6店舗で展開。それぞれ違う味が楽しめる。 ご当地ラーメンを提供している道の駅・南部よろこび茶食堂料理長の渡邉尚弘さんは、「ロスになってしまう食材を生かして、おいしい料理として提供するこの活動はすごくすばらしいことだと思います」と、この取り組みに好意的だ。 地元の恵みを廃棄せず食文化の向上につなげている坂本さんが未来に叶えたい夢は? 坂本さん:「山梨県も農産物を結構作っていますが、形が悪かったりB級品・C級品があるんですね。そういうものをアップサイクルしてトッピングに使う。山梨県民はもったいない精神を大事にする文化だとわかっていただけると非常にうれしいです」