中国の中央銀行、人民元の国際化推進を約束
【東方新報】中国人民銀行(People's Bank of China、中央銀行)は、人民元の国際化を着実かつ慎重に推進することを誓い、金融市場の開放に向けて一連の目標を設定した。人民元の国際通貨としての利用促進は重要なハイライトである。 中央銀行のマクロプルーデンス管理局は11月9日、国際市場における中国通貨の使用を促進するための新たな取り組みの一環として、最新の声明を発表した。 声明によると、中央銀行間の二国間通貨スワップと現地通貨決済の協力を着実に進めるために、継続的な努力が払われる。これには、オフショア人民元市場の発展を支援し、貿易と投資を促進するために通貨スワップを効果的に活用することも含まれる。 中央銀行はまた、東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国を含む近隣諸国との現地通貨決済(LCS)を強化する予定だ。 人民元の国際化の着実な発展を促進するためには、人民元が健全に発展することも不可欠である。 声明は、クロスボーダー資本フローの評価と早期警戒システムの改善を含め、クロスボーダー人民元取引を対象とした監督を強化することに言及した。 現在、中国人民銀行は海外の中央銀行や通貨当局と、合計29の有効な二国間通貨スワップ協定を締結している。これらの協定は、二国間の貿易や投資を促進し、地域の金融の安定を維持する上で積極的な役割を果たしている、と声明は述べている。 例えば、中国とインドネシア間のLCS枠組みの立ち上げは、中央銀行間の協力強化と地域通貨の利用拡大への後押しを意味する。 周辺地域や「一帯一路(Belt and Road)」イニシアティブ参加国では、人民元の利用が急増している。 2023年1月から9月にかけて、周辺諸国との商品貿易における国境を越えた人民元決済は前年同期比で56パーセント増加し、共同イニシアティブの下での決済は66パーセント増加した。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。