楽天・田中将大、減額制限超える大幅減俸提示に自由契約を要望 石井一久SDが経緯説明、再契約の可能性にも言及「そうなればすごくうれしい」
今季の登板がわずか1試合に終わった楽天・田中将大投手が24日、自身のYouTubeチャンネルを更新して楽天を退団する意向を示した。球団も同日、11月30日に提出する予定の契約保留者名簿に記載しないことを発表。石井一久シニアディレクター(SD)がオンライン取材に応じて、経緯などを説明した。 ◆楽天退団をYouTubeで発表した田中将大【写真】 石井SDはまず、球団として契約保留者名簿に記載しないということを改めて報告。提示した来季の年俸額については、「守秘義務というのもあるので、詳しくは言えない」とした上で、減額制限を超える大幅な減俸を提示したと明かした。さらに、「減額制限を超える減俸を提示して、選手の同意が得られない場合は選手に対して保有権を放棄しないといけない。そういう流れで田中選手は自由契約ということになった」と説明した。 これまで数回にわたり交渉の席につき、「残ってほしい」ということも伝えたという。しかし、最終的に田中将は「自由契約にしてほしい」と要望。「人それぞれ考え方だったり、いろんな向き合い方だったり、そういうものがある」と語った石井SDは「彼が熟考した中での結論だったので…。長年(チームに)貢献しているので尊重してあげたいなと思います」と説明した。 また、NPBが自由契約選手として公示した後に再契約を結ぶ可能性についても言及。「ルール的にはあるのでそこは全然可能だと思いますし、そうなればすごくうれしいですけど」と語った。
中日スポーツ