【原付一種ライダーから見た販売台数と保有台数】二輪離れの要因は原付一種離れにあった
他車両区分では原付第二種が1970年では原付第一種よりも多い443万台を売り上げていたが、その後減少を続け1990年には151万台と66%減となった。 軽二輪、小型二輪車においては若干ながら保有台数を増やしてきたように見れる。
10年間で見る販売台数
直近10年間(2013年~2022年)の動きである。 まずは販売台数になるが、全体で大きく見れば減少傾向はあったもの、近年はコロナ流行の影響と言われているように、販売を増やした。 コロナが流行り始めたのが2019年12月なのでバイク市場が遅れて反応し、実際にその通りにはなっているのだろう。 ここでもやはり原付第一種の台数が他車両区分を引き離しトップにはなっているものの、近年では他車両区分も数を増やし、差が縮まってきている。 原付一種は2013年には24万台売り上げたが、2022年には13万台に止まり、46%減となっている。 原付第二種は2021年には13万台を売り上げ、原付一種とほぼ並んだ。 また、小型二輪車においては着実に販売台数を増やし、2013年の7万台から2022年には10万台となり、42%増となった。 これらはバイク業界にとっては明るいニュースとなるのではないだろうか。
10年間で見る保有台数
一方、直近10年での保有台数を見ていくと、全体では2013年の1182万台から2022年の1031万台へと数を減らし13%減となる。 原付第一種離れはここでも証明され、10年間で減少を続け、2022年には448万台となり666万台の2013年と比較し33%数を減らしている。 なお、原付一種以外の車両区分では保有台数ではほぼ横ばいで、直近では200万台前後保有されている。 だがしかし、減少はしているものの、それでも筆者は多く感じてしまうのである。複数台を保有しているユーザーもいるとは思うが、12人に一人はバイクを所有し、28人程度に一人は原付一種を保有しているという数になるからだ。