<センバツ2022・ともに咲く>選手紹介/12 広島商・栗栖大和投手/広陵・大山陽生捕手 /広島
◇黒田元投手に憧れ転向 広島商 栗栖大和(くりす・やまと)投手(2年) スライダーやカットボールで打者のタイミングを外す投球術と制球力が武器だ。公式戦初出場となった秋の大会は、主に中継ぎで5試合に登板して4試合を無失点に抑え、経験を積んだ。 中学までは野手で、サードや捕手を守っていた。元広島の黒田博樹さんが現役時代にマウンドで見せた闘志あふれる姿に「かっこいい」と憧れた。思いを忘れられず、高校で投手に転向した。 中学時代の監督に「一瞬に一生を懸けることがある。一生が一瞬に思える時がある」と教えられた言葉「一瞬一生」を意識し、練習に取り組む。 ◇鋭い選球眼と強肩武器 広陵 大山陽生(おおやま・はるき)捕手(2年) 二塁への送球が1・9秒を切る強肩が武器だ。秋の大会では主に9番打者で出場。鋭い選球眼でチーム最多の14四死球を選んだ。「泥臭くどんな形でも出塁する」と上位打線へ好機をつなぐ。 中学1年の時に侍ジャパンU12(12歳以下)代表に選ばれ、2017年に台湾であったU12W杯に投手や外野手で出場。米国やメキシコと対戦し4位に。同世代で世界トップレベルの選手たちと競い「向上心が刺激された」と奮起につなげた。 主戦・森山陽一朗投手とは寮で同部屋。夜はバッテリーでその日の投球を振り返る。