熱中症に厳重警戒の中 関東甲信は光化学スモッグにも注意 症状と対策は?
今日5日(金)も関東甲信は昼前から猛暑日が続出。災害級の暑さに厳重警戒の中、光化学スモッグにも注意が必要。症状と対策をまとめました。
昼前から猛暑日が続出
今日5日は昨日4日以上に気温の上がり方が早くなっています。東京都心では午前8時に30℃を超え、11時過ぎに34℃を超えました。 予想最高気温は、東京都心36℃、埼玉県熊谷市では38℃と今年一番の暑さになる見込みです。 原則、運動は禁止。こまめに「休息・冷却・水分補給」を行い、熱中症に厳重な警戒が必要です。暑さに気が付きにくい高齢者や子供に、こまめに声かけを行いましょう。
関東甲信 光化学スモッグに注意
危険な暑さに厳重警戒が必要な中、関東甲信には「スモッグ情報」が発表されています。 この情報は、光化学スモッグの発生しやすい気象状態(晴れて、気温が高く、風が弱いなど)が予想される場合に、当該地域を担当する気象官署が注意喚起のために発表する情報です。 千葉県南房総地域(館山市・鴨川市・南房総市・鋸南町)には、県が発表する「光化学スモッグ注意報」が発表されています。
光化学スモッグとは
空気中の汚染物質が紫外線を受けて化学反応を起こすと、光化学オキシダントという物質ができます。この濃度が高くなると、白い「もや」がかかったような状態になります。この「もや」が光化学スモッグです。 光化学スモッグは日差しが強く、気温が高く、風の弱い日に発生しやすくなります。 注意報が発令された場合は、屋外になるべく出ないようにしたり、屋外での運動は控えたりするようにしましょう。
症状や対策は?
「体のだるさ・吐き気・頭痛」といった、熱中症と同じような症状が出るケースがありますが、光化学スモッグの影響として特徴的なのは「目やのどの痛み」です。小さなお子さんや、アレルギー性の結膜炎や呼吸器系の持病がある方の場合、一層の注意が必要です。 症状が出てしまったら、うがいや洗眼を行い、涼しい屋内で休んだり、激しい運動を控えたりするなどの対策をしましょう。症状が回復しないときや息苦しさを感じたとき、胸が苦しくなったときは、医師の診断を受けるようにしてください。
日本気象協会 本社 日直主任