夏は暑くて「シャワー」だけにしているので、「湯船」を使うことが少なくなりました。これが節約につながっていると信じているのですが、本当に節約になっていますか?
毎日の暑さで「シャワー」だけにする人が増えているのではないでしょうか。湯船に浸かると、余計に暑さを感じることもありますよね。その結果、節約につながっていると思っている方もいるかもしれませんが、実際にはどうなのでしょうか? 本記事では、シャワーと湯船の水道代とガス代を比較し、どちらがより節約できるのかをシミュレーションしています。さらに、水道代やガス代を節約する方法も紹介していきます。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
シャワーの水道代とガス代
シャワーを10分間使用し、水量が100リットルの場合の水道代とガス代をシミュレーションしてみます。 <シミュレーション条件> 都市ガス 単価:162円/立方メートル(東京ガス、2024年8月検針分、B表) 発熱量:1万750キロカロリー(1立方メートルあたり45MJ) プロパンガス 単価:626.6円(東京都、相場) 発熱量:2万4000キロカロリー(1立方メートルあたり45MJ) 水量:100リットル(1分あたり10リットル×10分) 水道代:1リットルあたり0.24円(東京都水道局) 上昇温度:20度(20度の水を40度のお湯に) 熱効率:80% ※実際の金額とは異なる場合があります。 ・シャワーの水道代 100リットル×0.24円/1リットル=約24円 ・シャワーのガス代 ガス代は、「水量×上昇温度÷(熱効率×発熱量)×ガス単位料金」で求められます。都市ガスとプロパンガスのガス代は、以下のとおりです。 都市ガス:100リットル×20度÷(80%×1万750キロカロリー)×162円/立方メートル=約37.6円 プロパンガス:100リットル×20度÷(80%×2万4000キロカロリー)×626.6円=約65.2円 ・シャワーの水道代とガス代の合計 都市ガス:約24円+約37.6円=約61.6円 プロパンガス:約24円+約65.2円=約89.2円
湯船(お風呂)の水道代とガス代
湯船(お風呂)の水量が180リットルの場合、水道代とガス代をシミュレーションしてみます。水量を180リットルとし、他の条件はシャワーと同じとします。 ・湯船(お風呂)の水道代 180リットル×0.24円/1リットル=43.2円 ・湯船(お風呂)のガス代 都市ガス:180リットル×20度÷(80%×1万750キロカロリー)×162円/立方メートル=約67.8円 プロパンガス:180リットル×20度÷(80%×2万4000キロカロリー)×626.6円=約117.4円 ・湯船(お風呂)の水道代とガス代の合計 都市ガス:43.2円+約67.8円=約111円 プロパンガス:43.2円+約117.4円=約160.6円 今回のシミュレーションでは、湯船(お風呂)よりもシャワーのほうが水道代とガス代を節約できることが分かります。