南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」が意味するものは 大分大学・鶴成悦久教授にきく
大分放送
8月8日に発生した日向灘の地震を受けて、気象庁は南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」を初めて発表。この情報が意味するものは?大分大学の鶴成悦久教授に解説してもらいました。 【写真を見る】南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」が意味するものは 大分大学・鶴成悦久教授にきく (大分大学CERDセンター長・鶴成悦久教授)「南海トラフ地震というのは駿河湾から日向灘にかけてのプレート境界を震源として大規模な地震を引き起こすもの。その付近からまた大きな地震が起きるかもしれないということで「巨大地震注意」という情報が出てくる」 気象庁は「巨大地震が発生する可能性が平時より数倍高まった」としていますが、これをどう捉えたらよいのでしょうか。 (鶴成悦久教授)「日向灘地震から巨大地震を引き起こすような大きな発生に関しては今のところなかったということになっている。大きな確率ではないかもしれないけど、もともと切迫している地震のなかで、いつ来てもおかしくないという地震として私たちは捉えるしか方法がない」 気象庁は「巨大地震注意」の発表後、1週間程度地震への備えの再確認を呼びかけています。鶴成教授はそれ以降も防災意識を持ち続ける重要性を指摘します。 (鶴成悦久教授)「1週間経ったから、それ以降注意を怠っていいというわけでない。緊張感は持ちつつ日常の中でどのように防災対策していくのかが、臨時情報を受け止める側としてのポイントではないか」 鶴成教授は家族や親族の集まる機会の多い今の時期、地震や災害への備えについて話し合ってほしいと呼びかけます。 (鶴成悦久教授)「防災意識のギアをもうひとつあげる。ワンランクあげようというのが臨時情報の注意情報であって、家具を固定する、食料やある程度の非常備蓄を備えておく、地震への対応に今一度各家庭で考えてもらえれば」
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