【巨人】井上温大の幼少期は真逆の性格? 〝目撃者〟も語る「前橋の菊池雄星」に成長するまで
巨人・井上温大投手(23)が6日に母校である群馬・前橋市立大胡小学校を訪問し、キャッチボールや質問コーナーなどで交流した。 【写真】給食を食べる井上温 今季は自己最多の8勝を挙げ、防御率は2・76をマーク。先発ローテーションを任され、リーグ優勝に大きく貢献した。シーズン終了後の今年11月に行われた国際大会「プレミア12」では3勝を挙げ、世界一の座こそ逃したものの侍ジャパンを準優勝に導いた。 プロ5年目の2024年シーズンは、ほぼ全ての面でキャリアハイの数字に到達。その愛くるしい顔つきとは裏腹に、マウンドでは闘志をむき出しにしながら力強い投球で打者を翻弄し続け、今や阿部巨人に不可欠な先発要員となった。 そんな若き左腕だが、小学生の時はかなりの引っ込み思案で、消極的な性格だったという。母校訪問で行われた児童との交流会では、当時について「静かで、授業中に手を上げることもできない子でした」と回顧。その上で「(小3の頃、転校したての時に)全校生徒の前で自己紹介して、それはすごい人生で一番ぐらい緊張した場面だった」とも続け、いつもはマウンドで平常心を保つ左腕からは想像もできない「意外な過去」を明かした。 中学、高校では自らの才能が徐々に花開くと、すでにプロ注目のレベルにまで成長していた。大胡小学校に勤務する教師の桒原(くわはら)功成さん(26)の4歳下の弟は、井上と何度も対戦したことのある〝井上通〟。そして友人は、井上と同時期に在校していた前橋商の卒業生だ。そんな環境下であったからこそ、昔から左腕についての話は自然と耳に入っていた。 桒原さんは「弟いわく『球の伸びもいいし、やっぱり(球が)速い。めちゃくちゃコントロールもいい』っていうのは言っていました。僕も実際井上投手が投げるところを見たことがありますが、『別に打たれても気にしない』って感じですぐに切り替えて投げていて、すごい投手だなと思いました」と舌を巻く。続けて「友人からは『菊池雄星投手(33=エンゼルス)みたいだね。左ピッチャーだし、コントロールもいいし』という話を当時聞いていましたね」とも述懐した。 プロ入り前から早々と〝前橋の菊池雄星〟とニックネームをつけられ、大物の片りんをのぞかせていた井上。「日本代表に毎回選ばれるような選手になって、小学生などに憧れられる選手になりたいなと思います」と意気込む左腕のさらなる飛躍に期待がかかる。
塩島惠