「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」 ロケ地見学で追体験
映画やテレビ番組ロケの誘致を進める「千葉もばらロケーションサービス」(事務局・茂原市商工観光課)は、「第15回ロケーションジャパン大賞」にノミネートされた大ヒット映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」のロケ地で見学会を開き、ファンを楽しませた。 同賞は、ロケ地情報誌「ロケーションジャパン」が毎年、地域を盛り上げた作品とその地域を表彰。同市は第13回で映画「今はちょっと、ついてないだけ」で「撮影サポート部門」賞を受賞した。 今年は映画とテレビ、配信系で計40作品、61地域がノミネートされ、同市は「あの花が咲く丘で」「ワンダーハッチ-空飛ぶ竜の島-」「あの子の子ども」の3作品が入った。結果は来年2月に発表される。 見学会は8日、同市押日のトンネル「野本隧道(ずいどう)」(高さ約3・2メートル、幅約2・2メートル、長さ約28メートル)で開かれた。市教委の資料などによると昭和20年代に掘られ、現在も生活道路として使われている。 隧道は「あの花が咲く~」で現代の女子高生「百合(ゆり)」(福原遥さん)が1945年6月の日本にタイムスリップする防空壕(ごう)として撮影された。撮影風景の写真展示やロケ弁販売などがあり、参加者は映画を追体験した。 同サービスは2018年10月に市や茂原商工会議所など官民で設立し、映画やテレビの撮影約300件を支援してきた。市の担当者は「撮影を通じ、茂原の魅力発信や認知度の向上、市民の地域に対する愛着心を育みたい」と話した。【高橋秀郎】