「ミワはスタミナがあり、きつかった」張本美和の敗戦前、中国選手たちが行った“対策会議”…日本の16歳はなぜ“中国最大のライバル”になったか?
試合後、うっすらと悔しさをにじませた。 11月22日、卓球のWTTファイナルズ福岡、女子シングルス準々決勝。張本美和は世界ランキング3位の王芸迪(中国)に1-3で敗れた。 【写真】勝利した張本美和に“8つ上のお姉さん組”が近づき…笑顔でハグした名場面!50年ぶり中国撃破の実際の試合写真に、破れた中国エースはこの表情。この記事の写真を見る。 年間ポイントランキング上位16名だけが出場できるこの大会に、張本は昨年に続き出場。前回は初戦で敗れている。しかも日本開催の今大会、上位を目指す意欲は高かった。
王芸迪との激しい準々決勝
初戦はチョン・ジヒ(韓国)との対戦。決して侮れない相手だが、3-1で着実に勝利をおさめる。 迎えた王芸迪との一戦は激しい攻防が繰り広げられた。第1ゲームを8-11で落とした張本は、第2ゲームでも競り合ったが、最後は12-14、第1ゲームに続き落とす。 それでも引き下がることはなかった。第3ゲームは1-5と序盤に大きくリードを許すが、ここからコース取りに工夫を凝らすなどしてペースを引き戻していく。9-10と一度はマッチポイントを握られたがここから得点を重ねて12-10、逆転で奪った。 第4ゲームもラリーを展開し、6-4とリードする。ただここから追い上げを許すと逆転されて、最後は7-11。試合は終わった。
対戦相手は、ほっとした表情を浮かべた
「勝ちにつなげられなかったのはまだまだ(力が)足りないと思います。実力として、土台がまだ及んでいない部分がありました。及ぶところまで頑張って、戦術や課題を克服できるように、と今日は感じました」 「ラッキーボールに助けられて、自分のナイスボールでの得点は少なかったです」 試合を終えて、張本は次々に反省を言葉にした。 一方で勝利したあとの王芸迪には、ほっとしたような表情があった。試合が決して容易なものではなかったことをうかがわせた。 両者の対戦成績はWTT福岡の前まで2勝2敗とイーブン。10月のアジア選手権団体決勝では張本が勝利している。さらに張本は決勝で世界ランキング1位の孫穎莎にも勝利。シングルス2試合での起用に込められた期待に応え、打倒中国を成し遂げて日本が50年ぶりの金メダルを獲得する原動力となった。
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