「先行屋の2着は1着みたいなもの」差された先行選手の気持ちを語る、競輪レーサー根田空史
小倉競輪場のナイター競輪「協和食品杯(F1)」は2日、最終日を迎える。12RのS級決勝を走る根田空史に話を聞いた。 連日、攻撃的なカマシがビシビシと決まり、初日特選、準決ともにラインでワンツースリーを決めた。共に目標選手に交わされて2着だったが「差されましたね(笑)。でも先行屋の2着は1着みたいなものだから」と、さして意に介していない。ちなみに準決は番手の中田健太にタイヤ差で交されたが中田の上がりタイムは11秒3で根田は11秒4。これは堂々たるものだ。 1月は競輪を2本、PIST6を2本走るなど大忙しだった。さすがに疲労は隠せず「じわじわと疲れが出てきた」と言うものの「PIST6で5倍のギアを踏んでいるからか3.92ギアが楽に踏めている。スカスカするぐらい」と一笑に付した。 無類のスタミナを誇るタフマンにとっては実戦が練習のようなもので「練習するヒマが無いってこともあるからバックを取るレースを意識しているんです」と、出てくる言葉がいちいち頼もしい。決勝は準決と同じく中田健太ー中川貴徳に任されライン3車で戦うが、2日間のデキを見るかぎり、ここも不安は無さそうだ。(netkeirin特派員)