豪邸建築家が愛用!富裕層が住む豪邸インテリアを完成させる高級建材12選
木や石、タイルや左官材など、空間のなかで大きな面積を担う建材は、住まいの雰囲気を決める上で重要な存在です。絹や藁、箔を重ねた素材など、モダンリビング編集部が厳選した魅力的な建材をご紹介。建築家・各務謙司さんに素材の魅力についても解説していただきました。早速見ていきましょう。 【写真集】建築家監修・富裕層が豪邸で愛用するこだわりの高級建材
建築家・各務謙司さんに聞く、高級建材の魅力とは?
超高級マンションのリノベーションを数多く手掛ける建築家の各務健司さんは、高級建材の魅力を次のように語ります。 「一般的な住宅と比べ、私は1つの空間にかなり多様な材を使います。それは、素材が場の印象を変え、コーナーをつくっていくと考えているからです。 いつも同じ場所で過ごすのではなく、家全体を使い尽くせるような設計を目指しています。そのためには、木や石だけでなく金属や革など、少し変わった材料も必要になる。 大事なのは、その周辺のディテールや全体のグレード感をそろえること。特別な素材にふさわしいデザインを徹底しなければなりません。 なかでも「hotel azabu ten」の壁に使われているのは、アレキサンダー・ラモントのパネル。職人技による藁を用いた意匠は他にありません。私もこのグレーを華やかなダイニングの背景に使ったことがあります」
おすすめの高級建材・壁紙
<1>ウブシナ(ubushina)「 絹布紙」 上品でつややかな絹の風合いを楽しめる壁紙 国産絹糸100%の織物に越前紙を裏打ちした壁紙「絹布紙(きぬふし)」。絹の染色から貼り合わせ、仕上げ加工まですべて手作業でつくられ、光の角度により豊かに変化する表情を楽しめます。職人の繊細な手仕事により際立つ絹本来の美しさに加え、保湿性や吸湿性、通気性にも優れた逸品です。 <2>トミタ(tomita)「アートウォールレジェンド Ⅱ 絹襲」 絹と箔の重なりが生む奥深い輝き 1923年に金襴緞子などを扱う企業として東京・京橋で創業し、国産のオリジナル壁紙の他、海外の壁紙やファブリックなど上質なアイテムを提案するトミタ。「絹襲(きぬかさね)」は、薄い絹の上に箔を重ねた壁紙です。絹織物の繊細な凹凸が表現する箔の奥深い輝きを堪能できます。 <3>ビリ タペット(Biri Tapet)「 ビリ ウォールペーパー」 藁と糸でつくられたやさしい風合いの壁紙 ノルウェーの村、ビリの小さな農場で生まれた壁紙のブランド、ビリ タペット。藁と糸のみでつくられた100%天然素材の壁紙は、藁と糸の構成を変えることで微妙な色味やニュアンスを演出。経年劣化や色あせも少なく、自然な風合いがモダンな空間にもなじみます。 <4>ベスコム(VESCOM)「ガンズ」 最高品質のシルクの洗練されたテクスチャー オランダの壁装材メーカー、ベスコムの壁紙は優れたデザインと機能性を兼ね備え、世界各国の公共施設やホテルなどで使用されてます。最高品質のシルクを使用した「ガンズ」シリーズは、洗練されたテクスチャーによって生まれたモダンな空間は、より優美でラグジュアリー。カラーバリエーションは全42色です。 <5>トミタ(tomita)「こうぞⅤ 薄氷」 湖面の薄氷をイメージした美しい模様 日本の伝統的な素材や技術の継承にも力を注ぐトミタ。「薄氷(うすらい)」は朝の光を浴び神秘的に湖面を輝かせる薄氷をイメージしたデザインの壁紙です。46㎝角の厚手の和紙を手でもみ、張り合わせ、素材の柔らかな色にきら(雲母)の輝きを加えてつくり出された氷割れ模様の美しい表情が、壁面に透明感をもたらします。