最新の折りたたみモデル「motorola razr 50」が日本で発売。「縦折り」にかけるモトローラに未来はあるか?
「われわれは20年前の初代razrから、シンプリシティ、リッチネス、サプライズという3つのデザインフィロソフィーを一貫して追求しています」とカスターノ氏。「razr 50/50sでは、この理念をさらに進化させ、折りたたみスマートフォンならではの魅力を最大限に引き出すことを目指しました」という。 特徴的な外部ディスプレイの機能性については、「ユーザーデータの分析から、前モデルのrazr 40では1日平均45分も外部ディスプレイが使用されていることがわかりました」と説明。「この結果を受け、外部ディスプレイの機能をさらに拡張し、より多くのアプリケーションが使用できるようにしました」という。
■アップル不在の折りたたみ市場 市場調査会社カウンターポイントの分析によると、折りたたみスマートフォン市場全体ではGalaxy Z Foldシリーズのような“横折り”端末の人気が高まっているという。カウンターポイントのシニアアナリスト、ジェーン・パーク氏は、「世界の折りたたみスマートフォン市場は、前年同期比で第2四半期に48%の成長を記録しました。特に、ブック型(横折り)の折りたたみスマートフォンが、クラムシェル型(縦折り)を上回る成長率を示しています。この傾向の主な要因として、一大市場である中国でブック型への需要が大きく、これが世界市場の成長をけん引していることが挙げられます」と述べている。
一方で、クラムシェル型には課題もある。「クラムシェル型に対しては、構造的な問題に起因する耐久性への消費者の懸念が見られ、これがその成長に影響を与えているようです」とパーク氏は指摘する。この分析は、motorola razr 50/50sのようなクラムシェル型折りたたみスマートフォンにとって、今後の課題を示唆している。 これに対しモトローラは、具体的な対策を講じている。カスターノ氏によると、razr 50では折りたたみ機構の堅牢性を向上させ、数十万回の開閉テストをクリアしたとしている。