<伊藤万理華>人との関わりを考えさせられるドラマ「自分のことも好きになりました」 NHK土ドラ「パーセント」でテレビプロデューサー役
車いすの高校生、ハル役の和合さんは、「初めてごあいさつしたときに、パッと明るく照らす太陽のようでした。すごくフラットで明るくて、出会ったときからすでに緊張しないというオーラが出ていて、『ああ、本物のハルちゃんだ、すごい!』と思いました。未来がハルちゃんを見つけたときと同じような衝撃で、初日にそれを体験できたんです」と第一印象を語る。
全4話を3カ月かけて撮影した。「毎日いい空気に、明るい気持ちで入れた現場です。皆さんのモチベーションが高く、この作品にすごく丁寧に向き合いたいんだという思いがあったからできた空気だと思います」と振り返る。
第1話に登場する、ハルが所属する劇団「S」でのオーディションのシーンが撮影で特に印象に残っているという。
「私も、全くみんなのお芝居を見ず、撮影に入ったのですが、皆さんが魅力的すぎて、あのときの未来の表情は全部『素』です。『S』のメンバーも、映像作品でお芝居をすることが初めてだった人も多かったと思うから、その喜びが前面に出ているんです。純粋に、好奇心旺盛で、ワクワクしながら演じていることが伝わってきて、演じる上で一番大事にしなきゃいけないのって、この光景じゃないかなと。オーディションシーンでより感じたから、すごく印象に残っています」
◇3カ月の撮影期間中「間違えることもあった」
ドラマについて、「誰でも間違えるし、失敗する。そういうときに、コミュニケーションの中で言葉を間違えてしまうこともあります。人と関わることで、すれ違いも多くなるという経験をしていない人はいないと思います。そんな間違いを直そうと伝えるドラマではなくて、そんな自分を肯定してあげようというお話です」と説明。
そして、「たくさんの人に見てほしいです。実際に3カ月の撮影期間中に、自分自身も間違えることがありました。その都度、関わり方を反省したり、未来と同じ気持ちになったりした瞬間もあったけど、周りに寄り添ってくれる人がたくさんいたから、このドラマで自分のことも好きになりました。 『パーセント』は、人と関わるということで、とても大切な思い出になった作品です」とメッセージを送った。