「俺たちも続け」選手権準優勝、近江の大躍進が“ライバル勢”に刺激! 草津東や立命館守山など、滋賀の選手たちは燃えている
草津東指揮官も選手の変化を実感
「自分たちが行っていたらどうなのだろうと思いながら近江の結果を見ていた。(正月の)お餅が美味しくなかったです」と冗談交じりに笑うのは、草津東のMF上原周(2年)だ。選手権予選の決勝では延長戦の末、0-1で敗戦。接戦を演じた自負はあるだけに、ライバルの躍進によって“俺らもできる”と目の色は変わっている。 「近江が勝っていく度に刺激になっていた。予選の決勝で負けたとはいえ、そこに届く所にいたのだなと改めて感じたと思う」 そう話すのは草津東の牛場哲郎監督で、選手権期間中に静岡で挑んだ大会では選手たちの気持ちの高まりや、試合での変化を感じたという。牛場監督が草津東のコーチだった19年前も、野洲高が日本一となり、選手が刺激を受け、成長していく姿を目の当たりにしている。今回もただ指をくわえたままで終わるつもりはない。 「近江が準優勝してくれたので、今は全国から滋賀が注目されている。そこで自分たちが近江に勝って全国に行くことができたら色んな所に取り上げてもらえるかもしれないと、チーム全員の士気が上がっている」 上原の言葉通り、ライバルの活躍は他チームにとっても目立つチャンスだ。“俺たちも続け”と滋賀の選手たちは燃えている。 取材・文●森田将義