歩くときはもっと<かかと>に意識を!薄毛に白髪、物忘れに耳鳴り、頻尿やむくみ…中医学博士が教える「腎とかかと」の深いかかわり
◆臓活では「**し過ぎ」に注意する 食べ過ぎる、飲み過ぎる、見過ぎる、歩き過ぎる。また、SNSから刺激を受け過ぎる、情報を浴び過ぎる……。 これらの「**し過ぎ」は、どれも五臓に負担をかけているのです。じつは、「**し過ぎ」はすべて、東洋医学でいう「五労(ごろう)」に当たります。 「五労」とは簡単に言うと、人体を疲労させる五つのもの。 東洋医学では、「五労」も「五臓」それぞれの働きと対応していると考えます。 簡単に説明しますと、五臓の肝(かん)は「歩き過ぎ」、心(しん)は「視(み)過ぎ」、脾(ひ)は「座りっぱなし」、肺(はい)は「寝過ぎ、寝たきり」、腎は「立ちっぱなし」に、それぞれ当てはまります。 たとえばSNSなどを見過ぎる行為は「心」の臓を弱らせるのですが、それは、「心」の五労が「視過ぎ」に当たるため。 つまり、この「五労」を頭に入れておけば、ふだんの生活において、どんな「**し過ぎ」に意識を向けるか、注意すればいいのか、わかるのです。
◆ポジティブな「**し過ぎ」 歩き過ぎ、見過ぎといった、わかりやすい「**し過ぎ」はもちろん、じつは喜び過ぎる、はしゃぎ過ぎるといった一見ポジティブな行為も、五臓の「心」に負担をかけてしまいます。 臓活においては、あらゆる「**し過ぎ」に留意していきましょう。 五臓に対応する「五労」 これを知識として 覚えておきましょう ※本稿は、『臓活習慣 - こころとからだを巡らせる! -』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。
尹生花